7月27日に行われた、岡崎で行われた、グランプリ神戸トライアルに参加してきました。

 モダンフォーマット、参加者58名。スイスラウンド6回戦+トップ8によるシングルエリミネーションでした。


 結果としては、4-0-2で予選ラウンドを突破し、決勝ラウンドの2回戦目、つまり準決勝で負けました。少し残念。

 でも、最終戦については、色々と楽しくて、とても満足です。

 正直、ものすごい久しぶりのモダンの大会だったので、ある程度の結果を出すことが出来て、とっても嬉しいです。


 使用デッキは、『賢者の石』(ゼノジャンド)!です。  ぶっちゃけ、5色のジャンド殻ですね。

 まさしく厨二病乙なのですが・・・自分のデッキに名前をつけると思い入れもできるし、なんか強くなる気もしますよねっ!?

 あと、いまだにMTG、賢者の石でグーグル検索をするとトップに来るようで、多くの人に見て頂いて非常に嬉しく思います。何だかんだ言って結果も出たし、思い入れのあるデッキです。


 ということで、大会についてですが、

1回戦目 対マーフォーク×○○

 1 土地ばかり引いて負け
 2 殺戮の契約をうまく使い、殴り合いを制して勝ち
 3 相手にとんでもないクロックが出るものの、出産の殻でギリギリ無限トークンで勝ち

※月が腐りました。

2回戦目 対ハサミ親和 創始者ゆうせいさん ×○○

 1 土地1、鳥、森のレインジャーの手札でスタートしたら、ギタクシア派の調査で確認されて鳥を焼かれる。2ターン目土地を引けなくて1ターンロスしてしまう。
 そして、大霊堂のスカージにアーティファクトの魂込めを付けられる。殺戮の契約を打てなくてぐぬぬ・・・となり、それが致命的で負け。

 2 忍び寄る腐食で一度流し、かがり火でまとめて少し焼き払い、殴り合いに勝つ。

 3 狡猾な火花魔道士がちまちま頑張ってくれ、出産の殻につながって勝ち。
   
 ※特に3戦目は、相手に火力を引くチャンスが何度もあり、2枚目を引かれていればその時点で負けでした。本当にギリギリの試合でした。
 やっぱり格上を倒すには、メタ外のデッキじゃないと無理だなぁ・・・と改めて実感しました。

 ちなみに、月は使えませんでした


3回戦目 対マーフォーク○×○

 1 殻でさっさと無限トークンにつながって勝ち
 2 タッサでブロック不可にされて殴り続けられて負け
 3 相手の薬瓶を2ターン目に叩き割ったら土地が1ターン止まったため、それでペースを握って勝ち

※またも月が腐りました・・・


4回戦目 対トリココントロール○×○

 1 2ターン目に月をプレイ→差し戻し。3ターン目に月着地。→勝ち。
 2 相手に5ターン目に悪斬の天使を出され、全く除去ができなくて殴り殺される。
 3 2ターン目に月をプレイ。→勝ち。

※月が初めて輝きました。完全にクソゲーに持ち込んだと思います。


5回戦目 ID

6回戦目 ID



シングルエリミネーション

 1回戦目 対マーフォーク×○○

 1 血染めの月を3ターン目に張るが、あんまり意味がない。と思ったら、最終的に変わり谷が3枚出てきたため、地味に効果はあった様子。
 でも、殻も引けず、デカブツも引けず、打点が足りず負け

 2 殻が着地。プレイミスで一気に不利になるも、無限トークンで勝ち。
 (こちらフルタップで、相手に呪文捕らえが出ているのにも関わらず、殺戮の契約を打ってしまい、打ち消される)

 3 相手の薬瓶を2ターン目に叩き割ったら、後続が出てこず勝ち

※2戦目はかかり火奇跡が大会中初めてまともに決まった。(1回戦目の試合で、2ターン目かがり火奇跡でX=1で売ったことがあるだけ。)


 2回戦目 対青白飛行クロックパーミッション(デッキ名:フライングビート) ××

 1 月を張るも、平地が3枚おかれてあんまり意味がない様子。
 狡猾な火花魔道士で相手本体に1点撃ちこむのを忘れる。
 殻なども引かないが、キキジキを素だしすることが出来、勝った、と思ったら、輝く群れでダメージを反射されてキキジキが落とされる。
 そして最終的に1点削りきれず負け
Shining Shoal / 輝く群れ (X)(白)(白)
インスタント — 秘儀(Arcane)

あなたは、輝く群れのマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札にある、点数で見たマナ・コストがXである白のカード1枚を追放することを選んでもよい。
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、あなたが選んだ発生源1つが、あなたかあなたがコントロールするクリーチャーに与えるX点のダメージは、代わりにそれに与えられる。


 2 出産の殻を2ターン目に設置して勝ったと思ったら、歓喜の天使を出される。
歓喜の天使/Angel of Jubilation  (1)(白)(白)(白)
クリーチャー ― 天使(Angel) AVR, レア

飛行

あなたがコントロールする他の黒でないクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。

プレイヤーは、呪文を唱えたり能力を起動するために、ライフを支払ったりクリーチャーを生け贄に捧げたりすることはできない。
3/3

 
 除去が10枚入っているはずだが、結局1枚も引けずに負け。天使強すぎでしょう・・・


 なんて言うか、2戦とも敗因が、全く想定していなかったカードが原因なので、非常に考えさせられました。それに、自分の甘さを思い知りました。

 メタ外つらい!と思うものの、自分も人のことは言えないのでアレですが・・・
 しかし、気持ちいい負け方でした。正直ぎゃふんっていう感じでしたね。
 

 デッキのレシピと解説は明日書きます。残念ながらグランプリ本戦はでないですしね。
 ということで、昨日の続きです。

 
 ちなみに、わざわざデッキを載せている理由については、たいした意味はないです。

 実際のところ、強いプレイヤーからみると、戯言にすぎないレベルだと思います。

 
 ただ、この日記を読んで下さっている方に、今後モダンのデッキを構築する際の参考に少しでもなれば、というだけです。

 弱小プレイヤーでも、こういうことを考えてデッキを組んでいるんだなぁ・・・という何かの参考になれば嬉しいです。


 正直、もっと調整していけば、グランプリでもある程度通用するんじゃないかなぁ・・・と勝手にわずかな夢を見ているのですが・・・まあ、今回のグランプリも仕事で出れませんし、夢のまた夢ですね。


 ちなみに、もとになったレシピは、2年前のグランプリ神戸で使っていた『賢者の石』です。
 そして、自分が構築フォーマットで参加できた最後のグランプリでもあります。


 そのデッキの解説と、大会レポです。
 http://pendrell.diarynote.jp/201206262208599438/



 で、この後ほとんどモダンの大会に出ておらず、先日の禁止改定後に改めていじったのが次のレシピです。


デッキ名: 『賢者の石』 (ゼノジャンド)
フォーマット:モダン
デッキ製作者:Zeno

Main Deck

6 《森/Forest》
2 《山/Mountain》
1 《沼/Swamp》
4 《銅線の地溝/Copperline Gorge》
1 《草むした墓/Overgrown Tomb》
2 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
3 《霧深い雨林/Misty Rainforest》

4 《極楽鳥/Birds of Paradise》
3 《貴族の教主/Noble Hierarch》

4 《絡み根の霊/Strangleroot Geist》
1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1 《森のレインジャー/Sylvan Ranger》

3 《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
2 《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1 《永遠の証人/Eternal Witness》
1 《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》

1 《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
2 《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》
1 《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat》

1 《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》
1 《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》

2 《殺戮の契約/Slaughter Pact》
1 《ナイレアの弓/Bow of Nylea》
4 《血染めの月/Blood Moon》
4 《出産の殻/Birthing Pod》

Sideboard
1 《月の大魔術師/Magus of the Moon》
1 《汚損破/Vandalblast》
1 《四肢切断/Dismember》
1 《焼却/Combust》
1 《忍び寄る腐食/Creeping Corrosion》
1 《強情なベイロス/Obstinate Baloth》
3 《思考囲い/Thoughtseize》
2 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
4 《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》



 基本的なコンセプトとしては以前と同じです。

 要するに、2ターン目に「血染めの月」か「出産の殻」を出せば勝てるだろう、というのが基本です。

 実際、最近ブルームーンの影響も減ってきており、特殊地形を多く積んだデッキも復活していますしね。
 月を出したとしても、自分にはほとんど影響がないため、明らかに有利な環境で闘うことが出来るのが利点です。少なくともガヴォニーの居住区のような特殊地形は封じられますし、多くの多色デッキは色拘束がスゴイことになっているため、いまだに効果的です。

 また、ジャンドが2ターン目に月を張ってくるというのはあまり警戒されないため、意表をつくことができてより効果的だと思います。

 採用しているクリーチャーは、マナクリーチャー以外は、基本的に殴れるクリーチャーになっています。
 根の壁のような殴れないクリーチャーは採用していません。とにかくライフを削りに行く事が基本になります。

 もちろん出産の殻を引けていればとても戦いやすいのですが、実際のトコロ、出産の殻を引けない試合というのは多々あるはずです。引けなくても殴り合いで最低限は戦える、というのを目指したデッキです。


 なんせ自分は殻を引ける自信の無いプレイヤーなので、殴り勝てることが最重要課題だったりします。



 で、このデッキの中で採用しているカードの中で、気になりそうなカードの説明です。

まず、メインデッキのカードから


・2枚 再利用の賢者

 このカードは異常に強いと思います。というより、環境的に効かないデッキが非常に少ないです。そして、割りたいカードはいくらでもあるため、このカードはメインに2枚は欲しいと考えています。
 (マーフォーク・・・霊気の薬瓶、広がりゆく海
  ジャンド・・・クルフィックスの狩猟者
  同型・・・出産の殻
  トロン・・・忘却石やマナアーティファクト 
  親和・・・たくさん
  コントロール・・・ヴィダルケンの枷、呪文滑り
  などなどです。他にもいくらでも出てきますね。
  サイド後だと、墓掘りの檻などの対策カード全般もそうです。)
 

・4 絡み根の霊

 よく言われるのが、色は違うものの、「復活の声」の方が強くないか?ということです。
 個人的には復活の声はあまり好きではないです。
 というのは、相手の呪文を防ぐ抑止力として弱いということと、本体の打点が低いこと。
 そして、一度出産の殻で生贄に捧げた場合、出てくるトークンのマナコストは0のため、次の生贄としては非常に使いづらいからです。

 また、現環境だと、お互いにたくさん並べ合うという状況にはなりにくく、特に現在は赤系デッキには、「神々の憤怒」の採用率が高く、並べるほどに不利になってしまいます。
 そして、一度打たれたら、他のクリーチャーが死んでしまうため、トークンも死亡することがほとんどだからです。

 そのため、出したターンに殴れるうえ、2回生贄にささげられる絡み根のほうを優先しています。

 ちなみに、リリアナに強かったりするため、意外に黒緑コンやジャンドにも有効だったりします。


・1 森のレインジャー

 地味だけど、月を貼るのが前提のデッキのため、ないと安定感がかなり落ちます。


・1 ファルケンラスの貴種

 追放除去以外ではめったに殺されないため、非常に有効。出したターンに最低でも4点クロック。貴族の教主がいれば、出したターンに6点以上与えられるため、一気にライフを削り取ることが出来ます。
 無限コンボのパーツでもあります。・・・そしてこのコンボは地味なためか結構決まります。特に同型に有効。(不死・頑強・変形者と貴種の4枚セット。相手に台所の嫌がらせ屋が出てくることも多いため、実質3枚でも良かったりします。)


・2 殺戮の契約

 能動的に動いていくデッキで、マナを基本的に使いきってしまうため、いつでも使えるというのは非常に便利。コンボの妨害にも優れている。
 また、環境的に黒のクリーチャーが非常に少なく、よく使われるのは狡猾な火花魔道士やレッドキャップで除去出来る「闇の腹心」がほとんど。そのため、万能に近い除去として使える。
 ・・・ただし、アーティファクトの魂込めがついた大霊堂のスカージにだけは注意。

 ちなみに、他に隙の少ない除去としては、稲妻と四肢切断があります。ただ、現在稲妻で落とせないクリーチャーが多く、四肢切断はライフロスが痛いため、不採用です。


・1 ナイレアの弓

 最近はジャンドでたまに使われているらしいですね。
 接死・・・基本的にこちらのクリーチャーは場に出た時の能力持ちと不死や頑強ばかりなため、相打ちになれば有利です。相打ち覚悟で攻撃し続ける事ができて便利です。そのため非常に輝きます。
 ライフゲイン・・・バーンなどの高打点のデッキに使えることがあったり、出産の殻のライフロスを減らします。
 飛行対策・・・ヴェンディリオンややっかい児を対処出来てたまに便利。
 +1カウンター・・・頑強生物のマイナスカウンターを取り除く。もしくはサイズを上げる。
 墓地回収・・・落ちてしまったキークリーチャー(キキジキなどの1枚刺し)をライブラリーに戻して、また殻でサーチが出来るようになる。

 と、全ての能力がデッキに噛み合っています。


サイドボード

・4 忌むべき者のかがり火

 すごい強い。クリーチャーを並べるタイプのデッキが、全体除去を撃ってくると想定するプレイヤーは少ないため、相手の意表をつくことができ、非常に効果的。
 相手本体のライフを削りながら盤面を一掃することが出来るため、勝負を決める事ができる。
 また、奇跡ができなくてもX=2までは使えるため、2点だけでも環境の生物の多くの対策になるため便利。


・1 月の大魔術師

 思ったより活躍できなかった。今は環境に赤を使うデッキが多すぎです。

 ただ、例えば、
 出産の殻で、2マナクリーチャーを生贄に捧げます、サーチしていいですか?
 →はい
 と言われた場合、月の大魔術師を場に出すと相手は対応してマナを出したり出来ないため、赤くないデッキだと、これでほぼ勝ちになる盤面もあります。


 という感じです。久々の長文でした。
 あまり大したことは書いていないかとは思いますが、こういう考え方でデッキの構築をしているプレイヤーもいるんだなぁ・・・的な参考にしていただけば幸いです。


 見てくださった方々に、楽しいMTGライフと、デッキ構築の楽しみが増えることを願っております。
 仕事で荷物を大量に運びまくってくたびれ中。
 
 暇な時期の間に、使わなくなった机とかをまとめて廃棄処分に出していました。
 少しつかれました。

 その代わり、仕事が1時間早く終わったのでトントンですね。ありがたいことです。


 ゆっくりまったり静養してます。

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