【レガシー】初心者向けの、サルベイジャー(ボンバーマン)デッキについての解説 その1(歴史)
【レガシー】初心者向けの、サルベイジャー(ボンバーマン)デッキについての解説 その1(歴史)
【レガシー】初心者向けの、サルベイジャー(ボンバーマン)デッキについての解説 その1(歴史)
ということで、今回は『サルベイジャー』デッキ。旧名『ボンバーマン』です。

最近各所で取り上げられている事で二番煎じになりますが、よく知っているデッキのため書くことになりました。

公式記事 https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0031096/
ゴールドフィッシュ https://www.mtggoldfish.com/articles/this-week-in-legacy-we-re-back
くーやんさんの解説 https://www.youtube.com/watch?v=bGOIRw7zfUk&feature=youtu.be


 ちなみに、古すぎますけど、自分の書いた初心者向けのデッキ解説のまとめはこちら
http://pendrell.diarynote.jp/201403231913563745/

 さて、まずはデッキレシピを公式からコピペ。
「シルバードラゴン」(ボンバーマン)
エターナル・ウィークエンド・アジア2018 レガシー選手権 10位 (2018年8月18~19日)[MO]
4 《古えの居住地》
4 《教議会の座席》
4 《空僻地》
1 《産業の塔》
4 《古えの墳墓》
3 《裏切り者の都》
-土地(20)-

2 《練達飛行機械職人、サイ》
3 《オーリオックの廃品回収者》
4 《歩行バリスタ》
-クリーチャー(9)-
4 《ライオンの瞳のダイアモンド》
4 《オパールのモックス》
1 《Lodestone Bauble》
4 《ディミーアの印鑑》
1 《アズカンタの探索》
4 《直観》
4 《アンティキティー戦争》
1 《掘葬の儀式》
1 《木端+微塵》
4 《虚空の杯》
3 《ウルザの後継、カーン》
-呪文(31)-
1 《古えの遺恨》
1 《天啓の光》
1 《魔術遠眼鏡》
1 《窒息》
1 《孤独の都》
1 《仕組まれた疫病》
1 《罠の橋》
4 《虚空の力線》
2 《Helm of Obedience》
2 《仕組まれた爆薬》
-サイドボード(15)-


 では、その1は簡単なサルベイジャーの歴史です。

 でも、思ったよりも長くなってしまったので、細かいデッキ解説はその2でします。すみません。

 さて、公式などでも書かれている通り、もともと、《オーリオックの廃品回収者》と《ライオンの瞳のダイアモンド》で無限マナ。《黄鉄の呪文爆弾》を使いまわして無限ダメージ、というコンボデッキでした。

 正直言って強いとは言えず、はっきり言って弱いデッキでした。


 ところが、ある日、革命が起きました。

 アテリエル氏(https://twitter.com/atelier_mtg)が、呪文爆弾ではなく、《Lodestone Bauble》がフィニッシャーになる事に気がつき、これにより1マナカードを排除し、《虚空の杯》をメインに4枚積む事を考案しました。

 これにより、先手チャリスによる妨害ルートが追加されたこと、サルベイジャーへの除去呪文を防ぐ事が可能になり、大幅な強化がされました。

 この考案、そして、その後も彼のデッキ研究には非常に優れた物があり、現在のサルベイジャーデッキの根幹は彼が作り上げたものと言っても良いと思います。


 ちなみにキーカードの《Lodestone Bauble》についての説明はこちら
Lodestone Bauble (0)
アーティファクト
(1),(T),Lodestone Baubleを生け贄に捧げる:プレイヤー1人の墓地にある基本土地カードを最大4枚まで対象とし、それらをそのプレイヤーのライブラリーの一番上に望む順番で置く。そのプレイヤーは、次のターンのアップキープの開始時にカードを1枚引く。


 この《Lodestone Bauble》には変わった特性があり、いずれかのプレイヤーの墓地にある基本地形「0枚」を対象にする事で、墓地に何もなくても、プレイヤーを対象とせずにカードを引かせる事が出来ます。
つまり、神聖な力戦による呪禁などは関係なく、カードを引かせることが出来ます。
 序盤は自分の墓地にある基本地形(0枚)を対象として、自分のドローにし、後半になれば墓地から回収してフィニッシャーとなるという無駄のないカードと言えます。



 とはいえ、残念ながら、これでもまだ一線級に届かないレベルでした。

 その後、《歩行バリスタ》が登場し、デッキ自体のパワーはさらに上がりました。新たなるチャリスに引っかからないフィニッシャーであるとともに、序盤の除去にもなり、殴り切ることもできる万能カードです。


 そして、レガシーで死儀礼のシャーマンが禁止され、大きく環境が変わることとなります。
 具体的には、メイン戦での墓地対策が薄くなりました。それにより、新たな革命が起こりました。
 crobee氏(http://crobee.diarynote.jp/201807080021513212/)が《直観》を使用してコンボパーツを揃える事を考えつきました。
 《直観》で《掘葬の儀式》+《オーリオックの廃品回収者》+《ライオンの瞳のダイアモンド》+フィニッシャーの中から3枚をサーチすることで、いずれか1種類のカードとマナさえあれば、即座にゲームを終わらせることが出来るようになりました。
 
 そして、ドミナリアの発売により《ウルザの後継、カーン》と《アンティキティー戦争》の2種類のコンボによらないフィニッシャーを手に入れることができ、サルベイジャーは一線級のデッキと戦える強さを得ることができたわけです。



 さらに日本のサルベイジャーチームでも研究が進みました。例えば、《罠の橋》の代わりに、《練達飛行機械職人、サイ》でも時間稼ぎが出来るのではないか、という話がアテリエルさんから出たりもしました。


 そんなわけで、エターナルウィークエンド前には、5色大好きなプレイヤーの脳内調整の結果、基本セット2019より《練達飛行機械職人、サイ》を投入することに。これにより、クリーチャー相手の時間稼ぎ+無限コンボのフィニッシャー+ドロー加速という強化もできました。
 
 さらに、サルベイジャーコンボのサイド後の欠点を補うため、追加の価値手段として、ヘルムヴォイドコンボ(《虚空の力戦》+《Helm of Obedience》)を採用。
 さらにさらに、弱点を補うために、5色地形を投入し、すべての色のカードを使用可能に。致命的な効果を発揮するサイドカードを用意することで、特定の相手に対する勝率を改善することができました。
 ……これは、決して使用者が5色デッキにこだわっているからではありません。たぶん。


 という流れになります。

 サルベイジャーデッキ自体は、今でも研究が進んでいます。
 それに、デッキ的には、「全ての色のカード」を、「ダブルシンボルまで採用可」、「4マナ、5マナカードも採用可能」、というとんでもない柔軟性があるため、まだまだ伸びしろのあるデッキだと思います。


 ……ちょっと話が長くなってしまったため、いつものデッキ解説は次回になります。すみません。

コメント

にますけ
2018年9月29日14:20

ゼノさんの文章は非常に丁寧に書かれているので、読んでて凄く楽しいです。
のんびりでもいいのでまた色々書いてくださると私は嬉しいです(だから何だと言われると…笑
また初心者向け記事読み直してきますね!笑

ZENO(ゼノ@ 5色の人)
2018年9月30日14:34

>黄金夜の刃、にまさん
ありがとうございます。そう言っていただけると、書いている方としては嬉しくて仕方ないです。
今後はのんびり書くつもりですので、気長にお待ちいただけると幸いですw

ただ、ちょっと初心者向け記事は、古くなりすぎててアレなので・・・まとめて更新とかも考えますね。

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