過去のまとめ
http://pendrell.diarynote.jp/201403231913563745/
ということで、青赤デルバーについてです。
例のごとく、前編がデッキの紹介になります。
さて、タルキールが発売され、レガシー環境も大きく変わりました。
発売前から、宝船の巡航はヤバイのではないか、という声が聞こえる中、さっそく宝船の巡航を活用して結果を出したデッキがコレです。
個人的には、この青赤デルバーが現環境を象徴するデッキだと思います。
ちょうど先日のSCGでも、青赤デルバーが優勝してますし、とんでもなく完成度の高いデッキなのは間違いなさそうです。
では、サンプルレシピです。
2014/9/28 のSCG(参加者259名)で優勝したデッキレシピです。
というデッキレシピです。
タルキール覇王譚の発売日が9月26日なのに、その直後の大会で結果を出した、とんでもなく完成度の高いデッキです。
その後、メタが移り変わり、11月30日に同じSCGで優勝したデッキレシピがコレです。コレもおそらく参加者200名超えだと思います。
こちらも基本的な構成はほとんど変わりません。
変更としては、メタを読み、メインから「発展の代価」と「紅蓮破」を採用している点ですね。サイドについても、同型に対して有効なサイドボードになっています。
基本的な動きは簡単です。
1ターン目に、「秘密を掘り下げる者」か「僧院の速槍」をプレイし、2ターン目に「若き紅蓮術士」を追加。
あとはブロッカーを火力で排除し、相手の妨害は打ち消していく、それを大量のドロースペルで補い、手札が減ったら「宝船の巡航」で補充。
最後に火力で本体のライフを削りきって勝ち。
というシンプルなデッキです。
いわゆるクロックパーミッションに近いです。
クロックを早期から用意し、火力と打ち消しで勝負を決めるデッキですね。
このタイプのデッキ自体は、タルキール発売前から存在していました。
ただ、正直言ってそのころの青赤デルバーは、あまり結果を出していたとは言いにくいです。
その当時だと、「秘密を掘り下げる者」は同じでしたが、「僧院の速槍」の代わりに「ゴブリンの先達」を使用し、当然「宝船の巡航」はありませんでした。
そのため、アドを取る手段がないどころか、ゴブリンの先達が相手にハンドアドバンテージを与える事もあり、後半になると息切れしやすいデッキでした。
それに赤バーンのように火力が多いわけではないため、押しきれない事もあり、結構中途半端なデッキでした。
それが、「僧院の速槍」と「宝船の巡航」の2枚で一気に強化されたわけです。
これが、前回「宝船の巡航」と「時を越えた探索」について書いた理由でもあります。
http://pendrell.diarynote.jp/201411272136061309/
今までだと、序盤にクリーチャーを展開して火力を打つと、息切れするデッキだったのが、巡航を打つことで一気に手札が回復し、簡単に押しきれるようになっています。
実際にこのデッキを使うと分かるのですが、「宝船の巡航」を打つのが本当に簡単になっており、3ターン目に打つこともできる、とんでもないデッキです。
※例えば、
1ターン目、フェッチ起動からクリーチャー召喚 墓地+1
2ターン目、フェッチ起動、「ギタクシア派の調査」、「思案」、「稲妻」。相手のターンに「目くらまし」 墓地+5
3ターン目、この時点ですでに墓地が6枚あるため、何かスペルを使うか、フェッチを切るだけで墓地が7枚になり、打とうと思えば、1マナで「宝船の巡航」が打てるというわけです。
つまり、手札をガンガン使っているはずなのに、ドロー呪文が多々あるため、手札が減らないわけです。
そのため、このタイプのデッキにありがちな、中盤になるとハンドの差がつき、息切れしてしまう、ということが起こりにくくなっています。
もちろん、現環境では「宝船の巡航」を採用したデッキはたくさんありますが、その中でも、もっとも上手く活用しているデッキの一つだと思います。
このデッキの特徴の一つとして、デルバーデッキによく見られる「不毛の大地」と「もみ消し」の不在が挙げられます。
土地を攻めていくよりも、相手のライフを攻めていくタイプです。
おそらくは、「宝船の巡航」が多くのデッキに採用されることにより、ドロースペルの枚数が増え、土地攻めの効果が少し減少したこともあるのでしょう。
あと、宝船の巡航を使うようになった事による、ちょっとした変化としては、土地を並べる事の意味が出てきたことですね。
従来の青赤デルバーのようなテンポ系だと、土地を並べる意味が少なかったです。
よく、土地はなるべく「渦巻く知識」でライブラリーに戻し、フェッチを使って別のカードに変換する、というプレイングが正しいとされてきました。
たまに、Force of Willのために5枚まで伸ばすということもありましたが、それくらいでした。
それが、土地をある程度伸ばすことで、2枚目、3枚目の宝船の巡航をプレイしやすくなるという変化がでてきました。
もっとも、11/30に優勝した青赤デルバーは、それを見越して、メインに「発展の代価」を投入しているようですが。
まあ、はっきり言って、めちゃくちゃ強いデッキです。
プレイングもそこまで難しいわけではないですし、土地と「Force of Will」以外は安価にすむのも魅力だと思います。
いわゆるデルバー系デッキの中でも、トップクラスのデッキです。
速攻で勝負を決めに行くにもかかわらず、息切れがしにくく、打ち消しもあり、トドメの火力もあるというデッキで、非常に優秀です。
資産に問題がなければ、とりあえずコレを試してみたら?っていうレベルのデッキだと思います。おすすめですね。
この後の予定としては、
後編が、このデッキへの対策法など
中編は、やるとしたら、青赤デルバーの亜種などの紹介 ですね。
http://pendrell.diarynote.jp/201403231913563745/
ということで、青赤デルバーについてです。
例のごとく、前編がデッキの紹介になります。
さて、タルキールが発売され、レガシー環境も大きく変わりました。
発売前から、宝船の巡航はヤバイのではないか、という声が聞こえる中、さっそく宝船の巡航を活用して結果を出したデッキがコレです。
個人的には、この青赤デルバーが現環境を象徴するデッキだと思います。
ちょうど先日のSCGでも、青赤デルバーが優勝してますし、とんでもなく完成度の高いデッキなのは間違いなさそうです。
では、サンプルレシピです。
2014/9/28 のSCG(参加者259名)で優勝したデッキレシピです。
Main Deck
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
1《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《山/Mountain》
2《島/Island》
4《Volcanic Island》
17 Lands
4《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
12 Creatures
4《目くらまし/Daze》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《Force of Will》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《宝船の巡航/Treasure Cruise》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
2《二股の稲妻/Forked Bolt》
4《思案/Ponder》
1《Chain Lightning》
31 Spells
Sideboard
2《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
1《粉々/Smash to Smithereens》
2《真髄の針/Pithing Needle》
2《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》
2《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
1《無のロッド/Null Rod》
2《血染めの月/Blood Moon》
3《紅蓮破/Pyroblast》
というデッキレシピです。
タルキール覇王譚の発売日が9月26日なのに、その直後の大会で結果を出した、とんでもなく完成度の高いデッキです。
その後、メタが移り変わり、11月30日に同じSCGで優勝したデッキレシピがコレです。コレもおそらく参加者200名超えだと思います。
Main Deck
16lands
2 《島/Island》
1 《山/Mountain》
1 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《Volcanic Island》
1 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
12creatures
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4 《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4 《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
32spells
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《目くらまし/Daze》
4 《Force of Will》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
1 《発展の代価/Price of Progress》
1 《紅蓮破/Pyroblast》
2 《二股の稲妻/Forked Bolt》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《思案/Ponder》
4 《宝船の巡航/Treasure Cruise》
sideboard
2 《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
2 《真髄の針/Pithing Needle》
1 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
1 《血染めの月/Blood Moon》
1 《残響する真実/Echoing Truth》
1 《電謀/Electrickery》
2 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
2 《発展の代価/Price of Progress》
2 《紅蓮破/Pyroblast》
1 《粉々/Smash to Smithereens》
こちらも基本的な構成はほとんど変わりません。
変更としては、メタを読み、メインから「発展の代価」と「紅蓮破」を採用している点ですね。サイドについても、同型に対して有効なサイドボードになっています。
基本的な動きは簡単です。
1ターン目に、「秘密を掘り下げる者」か「僧院の速槍」をプレイし、2ターン目に「若き紅蓮術士」を追加。
あとはブロッカーを火力で排除し、相手の妨害は打ち消していく、それを大量のドロースペルで補い、手札が減ったら「宝船の巡航」で補充。
最後に火力で本体のライフを削りきって勝ち。
というシンプルなデッキです。
いわゆるクロックパーミッションに近いです。
クロックを早期から用意し、火力と打ち消しで勝負を決めるデッキですね。
このタイプのデッキ自体は、タルキール発売前から存在していました。
ただ、正直言ってそのころの青赤デルバーは、あまり結果を出していたとは言いにくいです。
その当時だと、「秘密を掘り下げる者」は同じでしたが、「僧院の速槍」の代わりに「ゴブリンの先達」を使用し、当然「宝船の巡航」はありませんでした。
そのため、アドを取る手段がないどころか、ゴブリンの先達が相手にハンドアドバンテージを与える事もあり、後半になると息切れしやすいデッキでした。
それに赤バーンのように火力が多いわけではないため、押しきれない事もあり、結構中途半端なデッキでした。
それが、「僧院の速槍」と「宝船の巡航」の2枚で一気に強化されたわけです。
これが、前回「宝船の巡航」と「時を越えた探索」について書いた理由でもあります。
http://pendrell.diarynote.jp/201411272136061309/
今までだと、序盤にクリーチャーを展開して火力を打つと、息切れするデッキだったのが、巡航を打つことで一気に手札が回復し、簡単に押しきれるようになっています。
実際にこのデッキを使うと分かるのですが、「宝船の巡航」を打つのが本当に簡単になっており、3ターン目に打つこともできる、とんでもないデッキです。
※例えば、
1ターン目、フェッチ起動からクリーチャー召喚 墓地+1
2ターン目、フェッチ起動、「ギタクシア派の調査」、「思案」、「稲妻」。相手のターンに「目くらまし」 墓地+5
3ターン目、この時点ですでに墓地が6枚あるため、何かスペルを使うか、フェッチを切るだけで墓地が7枚になり、打とうと思えば、1マナで「宝船の巡航」が打てるというわけです。
つまり、手札をガンガン使っているはずなのに、ドロー呪文が多々あるため、手札が減らないわけです。
そのため、このタイプのデッキにありがちな、中盤になるとハンドの差がつき、息切れしてしまう、ということが起こりにくくなっています。
もちろん、現環境では「宝船の巡航」を採用したデッキはたくさんありますが、その中でも、もっとも上手く活用しているデッキの一つだと思います。
このデッキの特徴の一つとして、デルバーデッキによく見られる「不毛の大地」と「もみ消し」の不在が挙げられます。
土地を攻めていくよりも、相手のライフを攻めていくタイプです。
おそらくは、「宝船の巡航」が多くのデッキに採用されることにより、ドロースペルの枚数が増え、土地攻めの効果が少し減少したこともあるのでしょう。
あと、宝船の巡航を使うようになった事による、ちょっとした変化としては、土地を並べる事の意味が出てきたことですね。
従来の青赤デルバーのようなテンポ系だと、土地を並べる意味が少なかったです。
よく、土地はなるべく「渦巻く知識」でライブラリーに戻し、フェッチを使って別のカードに変換する、というプレイングが正しいとされてきました。
たまに、Force of Willのために5枚まで伸ばすということもありましたが、それくらいでした。
それが、土地をある程度伸ばすことで、2枚目、3枚目の宝船の巡航をプレイしやすくなるという変化がでてきました。
もっとも、11/30に優勝した青赤デルバーは、それを見越して、メインに「発展の代価」を投入しているようですが。
まあ、はっきり言って、めちゃくちゃ強いデッキです。
プレイングもそこまで難しいわけではないですし、土地と「Force of Will」以外は安価にすむのも魅力だと思います。
いわゆるデルバー系デッキの中でも、トップクラスのデッキです。
速攻で勝負を決めに行くにもかかわらず、息切れがしにくく、打ち消しもあり、トドメの火力もあるというデッキで、非常に優秀です。
資産に問題がなければ、とりあえずコレを試してみたら?っていうレベルのデッキだと思います。おすすめですね。
この後の予定としては、
後編が、このデッキへの対策法など
中編は、やるとしたら、青赤デルバーの亜種などの紹介 ですね。
コメント
ほんに今のURデルバーは強いですね…宝船で息切れしづらくなったのがやはり大きいです。発展の代価も痛いですし…
ただデッキの都合上不毛やもみ消しが無いパターンが多いので他のデルバー系に比べて土地を攻められ辛いのは救いではありますね。
タルモもいないですし、他のデルバー系と比べて与しやすい点はそこら辺でしょうか?
てか宝船がぶっ飛び過ぎなんですよねww
ホント強いですよね。実に上手く出来たデッキだと思います。
土地についてとか、タルモについては、おっしゃるとおりで、少しマシな点だと思います。出来ればそれも含めて続きを書いていきますね。
>ダイさん
宝船ヤバすぎですね。本当に環境が激変して、びっくりです。