ということで、もはや久しぶりすぎて誰も覚えていないレベルな気がしますが、続きです。
正直ANTについては苦手なこともあって、なかなか書けていませんでした、遅くなって申し訳ないです。
ちなみに、前回書いた中編
http://pendrell.diarynote.jp/201403312239562356/
さて、ということで、実際に対戦した場合の対処方法や注意点です。
いくつもありますが、簡単に箇条書きで書き出すと。
① 無駄に呪文は唱えない
ANT側は、ストームを稼ぐことが勝つための条件です。
そのため、無駄に呪文を唱えると、それだけ相手の勝利条件に近づくことになります。
例えば実際に見たことがあるものとして、ANTのコンボが始まりそうなときに、稲妻を相手に打ち込むプレイ。
おそらくは「むかつき」で引けるカードを減らそうとしたのでしょうが、それならば「むかつき」が解決されてから打てばいいだけです。
また、火力呪文に関しても、さっさと打つだけでなく、相手のコンボが終わった後に打っても大丈夫です。
もちろん、手持ちに複数枚の火力がある場合は別ですが、先に火力を使ってしまって、わざわざ相手に残り何点で死ぬかを分からせる必要もないと思います。
② ANTには打ち消し呪文はない あるのはハンデスのみ
当たり前の事かもしれませんが、基本的にANTに打ち消し呪文はありません。
そのため、サイドカードなどが手札に来た場合は、さっさとプレイしておいたほうが得です。
③ 墓地は必ず対策しよう
前編で書いたとおり、「炎の中の過去」を使うルートが非常に強いため、それを防ぐために墓地対策をサイドインすることは有効です。
また、「死儀礼のシャーマン」がメインに入っている場合は、メインから墓地対策をすることが出来ます。
個人的な考えですが、墓地から追放するカードの優先順位は、
左から優先しています
1「炎の中の過去」「苦悶の触手」「巣穴からの総出」「むかつき」 というコンボパーツ
2「冥府の教示者」「Grim Tutor」などの教示者系
3「暗黒の儀式」「陰謀団の儀式」などのマナ加速
4「ギタクシア派の調査」「思案」「渦巻く知識」などのドロースペル
1について、コンボパーツは基本的にデッキに1枚しか入っていないため、取り除けばその勝ち手段は完全に防ぐことが出来ます。
4については異論があるかと思いますが、個人的にはマナを使わずにドローされることが嫌いなため、ギタクシア派の調査を先に追放しています。マナはあるがコンボパーツがそろっていない場合などについては、思案を優先してもよいと思います。
④ サイド後は、完全に除去は抜かないようにしよう。
出来ることならば、本体を狙える火力呪文がベスト。
それ以外だと、「ゴルガリの魔除け」や「妄信的迫害」といった、軽い全体除去がグッドです。
なぜなら、メインにクリーチャーが0枚のため、相手が除去をサイドアウトすることを見越して、「闇の腹心」や「ザンティッドの大群」をサイドインしてくることが考えられるからです。
⑤ 相手のライフを削ろう
コンボ相手に、コンボが成立する前にライフを減らす。どう考えても当たり前のことですね。
ただ、ANTに関しては、「むかつき」を使う関係上、ライフが他のコンボデッキよりも重要になっています。
そのため、他のコンボデッキ以上に、ライフの減少がコンボ成立に関わってきます。
有効なサイドカード一覧 (間違いなく他にもあると思います)
白
「スレイベンの守護者、サリア」・・・極めて有効です。コレだけで勝てる場合も多い。
「神聖な力戦」・・・ハンデスと苦悶の触手を防げる。
「安らかなる眠り」・・・相手の墓地利用を防ぐ。
「石のような静寂」・・・「ライオンの瞳のダイアモンド」「水連の花びら」「師範の占い独楽」を防げる
「エーテル宣誓会の信奉者」・・・ストーム封じ。「法の定め」も同様です。
赤
「紅蓮光電の柱」・・・特攻。マナ加速をしようとするだけで死ぬ。
「赤霊破」・・・あまり効かないが、途中のドロースペルを防げる。
青
打ち消し呪文全般
「秘儀の研究室」・・・ストーム封じ
「ヴェンディリオン三人衆」・・・相手のキーカードを落とせる。タイミングによっては、とんでもない強さ。
「相殺」・・・突然の衰微以外の呪文を打ち消せる。
緑
黒
墓地除去呪文全般
ハンデス全般
「Nether Void」・・・重いが、出ればほぼ勝ち確定。蒸気の連鎖にだけ気をつけよう。
「仕組まれた疫病」・・・重いからあまり使いたくないが、ゴブリンを並べてきた時に使える。可能なら、他の軽い全体除去のほうが良い。
多色
「ゴルガリの魔除け」
「妄信的迫害」・・・どちらも軽い全体除去。「巣穴からの総出」のゴブリンに効くだけでなく、サイドインされる可能性のある「闇の腹心」「ザンティッドの大群」にも有効。
「ガドック・ティーグ」・・・コンボの決め技を全て防げる。「苦悶の触手」「炎の中の過去」「巣穴からの総出」を防ぐ。
無色
「無のロッド」・・・「ライオンの瞳のダイアモンド」「水連の花びら」を防げる
「アメジストのとげ」・・・サリアと同様。サリアよりも対処されにくいが、打点がない。
「精神壊しの罠」・・・青だけど無色扱い。相手はストームを稼ぐ必要が有るため、確実に0マナでプレイできます。あと、ストームで膨大なコピーを生み出されても、それらもまとめて防げます。
「ファイレクシアの破棄者」・・・「ライオンの瞳のダイアモンド」などを防げる。
「虚空の杯」・・・0でマナアーティファクト、1でドロースペルとハンデスと暗黒の儀式、2で教示者と陰謀団の儀式を防げる。
そして、相手がサイドインしてくる可能性の高いカードの一覧
「闇の腹心」 ・・・単純に手札が増える。また、1回殴るごとにストームを稼ぐ必要が一つ減る。
「ザンティッドの大群」・・・打ち消し呪文を使えなくする。
「花の絨毯」 ・・・相手の島の数だけマナが出せるため、マナ増加に使える。
「突然の衰微」・・・最近大人気。大体3枚くらいサイドに入っている。万能除去。
「蒸気の連鎖」・・・衰微の影に隠れがちだが、コストが軽く、自分のストーム稼ぎにも使える優秀なカード。
「巣穴からの総出」・・・ドレイン以外の勝ち筋。相手が「神聖な力戦:を4枚サイドインとかしてくる場合に活躍。
「虐殺」・・・マナを払わずに白のヘイトベアー(2マナの妨害クリーチャー) を対処できる。
「殺戮の契約」・・・同上。
「夜の戦慄」・・・ほぼ同上。デスタクなどに特攻。
「Karakas」・・・エムラクールやグリセルブランド、サリアなどをバウンスできる。
という感じです。
正直ANTは強いデッキだと思います。
ただ、プレイの面倒さやデッキの使い勝手などから、現状スニークショーやリアニメイトなどに押されており、大会で遭遇する確率はそれほど高いものではありません。
しかし、デッキの完成度としては非常に高いため、ある程度の知識は持っておいたほうが無難かと思われます。
正直ANTについては苦手なこともあって、なかなか書けていませんでした、遅くなって申し訳ないです。
ちなみに、前回書いた中編
http://pendrell.diarynote.jp/201403312239562356/
さて、ということで、実際に対戦した場合の対処方法や注意点です。
いくつもありますが、簡単に箇条書きで書き出すと。
① 無駄に呪文は唱えない
ANT側は、ストームを稼ぐことが勝つための条件です。
そのため、無駄に呪文を唱えると、それだけ相手の勝利条件に近づくことになります。
例えば実際に見たことがあるものとして、ANTのコンボが始まりそうなときに、稲妻を相手に打ち込むプレイ。
おそらくは「むかつき」で引けるカードを減らそうとしたのでしょうが、それならば「むかつき」が解決されてから打てばいいだけです。
また、火力呪文に関しても、さっさと打つだけでなく、相手のコンボが終わった後に打っても大丈夫です。
もちろん、手持ちに複数枚の火力がある場合は別ですが、先に火力を使ってしまって、わざわざ相手に残り何点で死ぬかを分からせる必要もないと思います。
② ANTには打ち消し呪文はない あるのはハンデスのみ
当たり前の事かもしれませんが、基本的にANTに打ち消し呪文はありません。
そのため、サイドカードなどが手札に来た場合は、さっさとプレイしておいたほうが得です。
③ 墓地は必ず対策しよう
前編で書いたとおり、「炎の中の過去」を使うルートが非常に強いため、それを防ぐために墓地対策をサイドインすることは有効です。
また、「死儀礼のシャーマン」がメインに入っている場合は、メインから墓地対策をすることが出来ます。
個人的な考えですが、墓地から追放するカードの優先順位は、
左から優先しています
1「炎の中の過去」「苦悶の触手」「巣穴からの総出」「むかつき」 というコンボパーツ
2「冥府の教示者」「Grim Tutor」などの教示者系
3「暗黒の儀式」「陰謀団の儀式」などのマナ加速
4「ギタクシア派の調査」「思案」「渦巻く知識」などのドロースペル
1について、コンボパーツは基本的にデッキに1枚しか入っていないため、取り除けばその勝ち手段は完全に防ぐことが出来ます。
4については異論があるかと思いますが、個人的にはマナを使わずにドローされることが嫌いなため、ギタクシア派の調査を先に追放しています。マナはあるがコンボパーツがそろっていない場合などについては、思案を優先してもよいと思います。
④ サイド後は、完全に除去は抜かないようにしよう。
出来ることならば、本体を狙える火力呪文がベスト。
それ以外だと、「ゴルガリの魔除け」や「妄信的迫害」といった、軽い全体除去がグッドです。
なぜなら、メインにクリーチャーが0枚のため、相手が除去をサイドアウトすることを見越して、「闇の腹心」や「ザンティッドの大群」をサイドインしてくることが考えられるからです。
⑤ 相手のライフを削ろう
コンボ相手に、コンボが成立する前にライフを減らす。どう考えても当たり前のことですね。
ただ、ANTに関しては、「むかつき」を使う関係上、ライフが他のコンボデッキよりも重要になっています。
そのため、他のコンボデッキ以上に、ライフの減少がコンボ成立に関わってきます。
有効なサイドカード一覧 (間違いなく他にもあると思います)
白
「スレイベンの守護者、サリア」・・・極めて有効です。コレだけで勝てる場合も多い。
「神聖な力戦」・・・ハンデスと苦悶の触手を防げる。
「安らかなる眠り」・・・相手の墓地利用を防ぐ。
「石のような静寂」・・・「ライオンの瞳のダイアモンド」「水連の花びら」「師範の占い独楽」を防げる
「エーテル宣誓会の信奉者」・・・ストーム封じ。「法の定め」も同様です。
赤
「紅蓮光電の柱」・・・特攻。マナ加速をしようとするだけで死ぬ。
「赤霊破」・・・あまり効かないが、途中のドロースペルを防げる。
青
打ち消し呪文全般
「秘儀の研究室」・・・ストーム封じ
「ヴェンディリオン三人衆」・・・相手のキーカードを落とせる。タイミングによっては、とんでもない強さ。
「相殺」・・・突然の衰微以外の呪文を打ち消せる。
緑
黒
墓地除去呪文全般
ハンデス全般
「Nether Void」・・・重いが、出ればほぼ勝ち確定。蒸気の連鎖にだけ気をつけよう。
「仕組まれた疫病」・・・重いからあまり使いたくないが、ゴブリンを並べてきた時に使える。可能なら、他の軽い全体除去のほうが良い。
多色
「ゴルガリの魔除け」
「妄信的迫害」・・・どちらも軽い全体除去。「巣穴からの総出」のゴブリンに効くだけでなく、サイドインされる可能性のある「闇の腹心」「ザンティッドの大群」にも有効。
「ガドック・ティーグ」・・・コンボの決め技を全て防げる。「苦悶の触手」「炎の中の過去」「巣穴からの総出」を防ぐ。
無色
「無のロッド」・・・「ライオンの瞳のダイアモンド」「水連の花びら」を防げる
「アメジストのとげ」・・・サリアと同様。サリアよりも対処されにくいが、打点がない。
「精神壊しの罠」・・・青だけど無色扱い。相手はストームを稼ぐ必要が有るため、確実に0マナでプレイできます。あと、ストームで膨大なコピーを生み出されても、それらもまとめて防げます。
「ファイレクシアの破棄者」・・・「ライオンの瞳のダイアモンド」などを防げる。
「虚空の杯」・・・0でマナアーティファクト、1でドロースペルとハンデスと暗黒の儀式、2で教示者と陰謀団の儀式を防げる。
そして、相手がサイドインしてくる可能性の高いカードの一覧
「闇の腹心」 ・・・単純に手札が増える。また、1回殴るごとにストームを稼ぐ必要が一つ減る。
「ザンティッドの大群」・・・打ち消し呪文を使えなくする。
「花の絨毯」 ・・・相手の島の数だけマナが出せるため、マナ増加に使える。
「突然の衰微」・・・最近大人気。大体3枚くらいサイドに入っている。万能除去。
「蒸気の連鎖」・・・衰微の影に隠れがちだが、コストが軽く、自分のストーム稼ぎにも使える優秀なカード。
「巣穴からの総出」・・・ドレイン以外の勝ち筋。相手が「神聖な力戦:を4枚サイドインとかしてくる場合に活躍。
「虐殺」・・・マナを払わずに白のヘイトベアー(2マナの妨害クリーチャー) を対処できる。
「殺戮の契約」・・・同上。
「夜の戦慄」・・・ほぼ同上。デスタクなどに特攻。
「Karakas」・・・エムラクールやグリセルブランド、サリアなどをバウンスできる。
という感じです。
正直ANTは強いデッキだと思います。
ただ、プレイの面倒さやデッキの使い勝手などから、現状スニークショーやリアニメイトなどに押されており、大会で遭遇する確率はそれほど高いものではありません。
しかし、デッキの完成度としては非常に高いため、ある程度の知識は持っておいたほうが無難かと思われます。
コメント
ご指摘ありがとうございます。確かにそれらも非常に効果的ですね。追記しておりました。
ANT使いの方のご意見はとても助かりますb
!
リンクありがとうございました。こちらからもリンクさせていただきました。よろしくお願いいたします。
あと、こちらこそ考察を楽しく読ませて頂きました。ありがとうございます。