ということで、前回の続き・・・というわけでもあんまりなかったりします。でも中編。
前編
http://pendrell.diarynote.jp/201403262227119030/
今日は、ANTの一種に見られがちな、『Doomsday』(デュームズデイ)(最後の審判)というデッキについてです。
前回解説したANTの対策は後編になります。
Doomsdayとは、その名の通り、「Doomsday/最後の審判」というカードを軸にしたコンボデッキです。ぶっちゃけANTとは別物です。が、共通点もいくつかあり、初見だとANTと同じような動きに見えるため、間違えやすいのでここで取り上げます。
画像参照なのですが、はっきり言ってメチャクチャカッコイイカードです。
昔やっていたプレイヤーの中には、カードのイラストを見て、懐かしい思いをする人もいるかと思います。
さて、デッキの仕組みなのですが、基本的には、ハンデス、マナ加速をしてから「最後の審判」を打ちます。そして、上手いことカードを乗っけて、「苦悶の触手」に繋げてフィニッシュという動きをします。
最後の審判の積み方ですが、状況によって様々な方法があるので、なかなか一口には言い切れません。
ただ、分かりやすいものとしては、「留まらぬ発想」「ライオンの瞳のダイアモンド」「ライオンの瞳のダイアモンド」「ギタクシア派の調査」「苦悶の触手」という積み方があります。
まず、サンプルレシピです。
nstants [10]
1 《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
1 《汚物の雨/Rain of Filth》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《暗黒の儀式/Dark Ritual》
sorceries [23]
1 《留まらぬ発想/Ideas Unbound》
3 《最後の審判/Doomsday》
3 《強迫/Duress》
4 《燃え立つ願い/Burning Wish》
4 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《思案/Ponder》
artifacts [10]
2 《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4 《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
4 《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
lands [17]
1 《Badlands》
1 《島/Island》
1 《Karakas》
1 《沼/Swamp》
2 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2 《Underground Sea》
2 《Volcanic Island》
3 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
サイドボード
1 《最後の審判/Doomsday》
1 《苦悶の触手/Tendrils of Agony》
1 《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
1 《冥府の契約/Infernal Contract》
1 《時のらせん/Time Spiral》
1 《思考囲い/Thoughtseize》
3 《ザンティッドの大群/Xantid Swarm》
1 《虐殺/Massacre》
2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1 《Tropical Island》
実際の動きとしては、様々なものがありますが、よくある例を2つあげます。
まず、条件として、戦場に「師範の占い独楽」を出しているか、ドロー呪文(ギタクシア派の調査など)が手札にある必要があります。
例1 「師範の占い独楽」が戦場に出ている場合 (黒黒黒+青青+無色1マナ必要)
「最後の審判」で、「留まらぬ発想」「ライオンの瞳のダイアモンド」「ライオンの瞳のダイアモンド」「思案orギタクシア派の調査」「苦悶の触手」と積みます。
まず、「最後の審判」を打ってから、「師範の占い独楽」の能力で1ドローします。(ストーム1)
すると、「留まらぬ発想」が手札にくるため、それをプレイ。(ストーム2)
3枚引くと、手札に「師範の占い独楽」「ライオンの瞳のダイアモンド」☓2がきます。
ライオンの瞳のダイアモンド☓2と、独楽をプレイ。(ストーム5)
ライオンの瞳のダイアモンドを起動して、黒黒黒、青青青を出します。独楽を起動して1ドロー。
手札に思案が来るため。思案を打つ。(ストーム6)
手札に独楽が入り、それをプレイし、起動して1枚引く。(ストーム7)
最後の一枚である、「苦悶の触手」が手札に入るため、それをプレイ。(ストーム7+1で16点ドレイン)
ちなみに、このパターンで「思案」のところを「師範の占い独楽」にしていると、無色1マナで1ドローと独楽プレイを繰り返せるため、マナさえあればいくらでもストームを稼ぐこともできます。
という動きです。多くの場合は、「最後の審判」を打つ前に、「暗黒の儀式」でマナ加速をしたり、「ライオンの瞳のダイアモンド」や「水連の花びら」をプレイしたりしているため、20点以上吸いきれるようになっています。
しかし、これだけ細かいと、なんだか詰将棋みたいですよね。
ややこしいデッキだと思います。
例2 手札に「ギタクシア派の調査」がある場合。 (黒黒黒 青青 必要)
「最後の審判」を打つ。「留まらぬ発想」「ライオンの瞳」「ライオンの瞳」「ギタクシア派の調査」「燃え立つ願い」と積む。(ストーム1)
手札から「ギタクシア派の調査」をライフを払ってプレイ。(ストーム2)
手札に「留まらぬ発想」が来るため、プレイ。(ストーム3)
「ライオンの瞳」「ライオンの瞳」をプレイし、「ギタクシア派の調査」プレイに対応してライオンの瞳を起動。黒黒黒 赤赤赤を出す。(ストーム6)
「燃え立つ願い」をプレイして、「苦悶の触手」を持ってくる。(ストーム7)
「苦悶の触手」をプレイ。(ストーム7+1で16点ドレイン)
というルートもあります。
また、この際に、「蒸気の連鎖」を持ってくることで、マナはかかるものの、ほとんどのパーマネントに対処することが出来るのがウリになっています。
細かい動きとしては、自分の「師範の占い独楽」のドロー能力起動に対応して、それを「蒸気の連鎖」でバウンスすることで、カードを引くとともに、独楽を手札に戻す事ができます。この場合は、相手のパーマネントの対処とともに、ストームを稼ぐことが出来るわけですね。便利です。
ちなみに、これらのルートはすっごいたくさんあります。はっきり言ってわけわかめになりますので、使う場合以外はあまり知らなくてもいいと思います。
要するに、「最後の審判を打たれたら、即死する」とだけわかっていれば大丈夫です。
このややこしいデッキを使いたい場合は、グーグル先生で「Doomsday Piles」でググって下さい。
そうすると、おそらく1番最初に最後の審判の積み方リスト(英語)が出てきます。
その手順通りに動かせば大丈夫です。
・・・実際にぐぐると、手順が多すぎてびっくりすること間違いなしです。
また、「不正利得」のルートでマナとストームを稼いだり、、「時のらせん」or「Diminishing Returns」or「冥府の契約」で手札を補充したり、「留まらぬ発想」の代わりに「瞑想」を使ったりと、色々なやり方があります。
あと、このデッキでは、「師範の占い独楽」が特に重要になっています。
極端な話、土地と「師範の占い独楽」さえあれば、例え手札が0枚であったとしても、トップ「最後の審判」だけでコンボスタートが出来る構成になっています。
正直ANTの方が良い点は多い気がしますが、マナがあれば何でも対処出来たり、「むかつき」に頼らないため、運の要素が低いといった利点もあります。
DNだと、「いっせー」さんという方が、晴れる屋で結果を出したりしております。
その方のDNでも、Doomsdayの分かりやすい説明を書いてくださっており、とても参考にさせていただきました。感謝しております。
ちなみに、このデッキは最後の審判でライフを大幅に失うため、そこが弱点でもあります。
(最後の審判でライフを半分失うため、「沈黙」などの妨害をしていなければ、稲妻☓2だけで焼き殺されたりします。)
ともあれ、中編はここまでです。ちょっとわかりにくい内容になってしまった気がします。あんまり気にしないでください。
前編
http://pendrell.diarynote.jp/201403262227119030/
今日は、ANTの一種に見られがちな、『Doomsday』(デュームズデイ)(最後の審判)というデッキについてです。
前回解説したANTの対策は後編になります。
Doomsdayとは、その名の通り、「Doomsday/最後の審判」というカードを軸にしたコンボデッキです。ぶっちゃけANTとは別物です。が、共通点もいくつかあり、初見だとANTと同じような動きに見えるため、間違えやすいのでここで取り上げます。
Doomsday / 最後の審判 (黒)(黒)(黒)
ソーサリー
あなたのライブラリーと墓地からカードを5枚探し、残りを追放する。選ばれたカードをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。あなたは自分のライフの端数を切り上げた半分を失う。
画像参照なのですが、はっきり言ってメチャクチャカッコイイカードです。
昔やっていたプレイヤーの中には、カードのイラストを見て、懐かしい思いをする人もいるかと思います。
さて、デッキの仕組みなのですが、基本的には、ハンデス、マナ加速をしてから「最後の審判」を打ちます。そして、上手いことカードを乗っけて、「苦悶の触手」に繋げてフィニッシュという動きをします。
最後の審判の積み方ですが、状況によって様々な方法があるので、なかなか一口には言い切れません。
ただ、分かりやすいものとしては、「留まらぬ発想」「ライオンの瞳のダイアモンド」「ライオンの瞳のダイアモンド」「ギタクシア派の調査」「苦悶の触手」という積み方があります。
Ideas Unbound / 留まらぬ発想 (青)(青)
ソーサリー — 秘儀(Arcane)
カードを3枚引く。次の終了ステップの開始時にカードを3枚捨てる。
まず、サンプルレシピです。
nstants [10]
1 《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
1 《汚物の雨/Rain of Filth》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《暗黒の儀式/Dark Ritual》
sorceries [23]
1 《留まらぬ発想/Ideas Unbound》
3 《最後の審判/Doomsday》
3 《強迫/Duress》
4 《燃え立つ願い/Burning Wish》
4 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《思案/Ponder》
artifacts [10]
2 《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4 《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
4 《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
lands [17]
1 《Badlands》
1 《島/Island》
1 《Karakas》
1 《沼/Swamp》
2 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2 《Underground Sea》
2 《Volcanic Island》
3 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
サイドボード
1 《最後の審判/Doomsday》
1 《苦悶の触手/Tendrils of Agony》
1 《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
1 《冥府の契約/Infernal Contract》
1 《時のらせん/Time Spiral》
1 《思考囲い/Thoughtseize》
3 《ザンティッドの大群/Xantid Swarm》
1 《虐殺/Massacre》
2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1 《Tropical Island》
実際の動きとしては、様々なものがありますが、よくある例を2つあげます。
まず、条件として、戦場に「師範の占い独楽」を出しているか、ドロー呪文(ギタクシア派の調査など)が手札にある必要があります。
例1 「師範の占い独楽」が戦場に出ている場合 (黒黒黒+青青+無色1マナ必要)
「最後の審判」で、「留まらぬ発想」「ライオンの瞳のダイアモンド」「ライオンの瞳のダイアモンド」「思案orギタクシア派の調査」「苦悶の触手」と積みます。
まず、「最後の審判」を打ってから、「師範の占い独楽」の能力で1ドローします。(ストーム1)
すると、「留まらぬ発想」が手札にくるため、それをプレイ。(ストーム2)
3枚引くと、手札に「師範の占い独楽」「ライオンの瞳のダイアモンド」☓2がきます。
ライオンの瞳のダイアモンド☓2と、独楽をプレイ。(ストーム5)
ライオンの瞳のダイアモンドを起動して、黒黒黒、青青青を出します。独楽を起動して1ドロー。
手札に思案が来るため。思案を打つ。(ストーム6)
手札に独楽が入り、それをプレイし、起動して1枚引く。(ストーム7)
最後の一枚である、「苦悶の触手」が手札に入るため、それをプレイ。(ストーム7+1で16点ドレイン)
ちなみに、このパターンで「思案」のところを「師範の占い独楽」にしていると、無色1マナで1ドローと独楽プレイを繰り返せるため、マナさえあればいくらでもストームを稼ぐこともできます。
という動きです。多くの場合は、「最後の審判」を打つ前に、「暗黒の儀式」でマナ加速をしたり、「ライオンの瞳のダイアモンド」や「水連の花びら」をプレイしたりしているため、20点以上吸いきれるようになっています。
しかし、これだけ細かいと、なんだか詰将棋みたいですよね。
ややこしいデッキだと思います。
例2 手札に「ギタクシア派の調査」がある場合。 (黒黒黒 青青 必要)
「最後の審判」を打つ。「留まらぬ発想」「ライオンの瞳」「ライオンの瞳」「ギタクシア派の調査」「燃え立つ願い」と積む。(ストーム1)
手札から「ギタクシア派の調査」をライフを払ってプレイ。(ストーム2)
手札に「留まらぬ発想」が来るため、プレイ。(ストーム3)
「ライオンの瞳」「ライオンの瞳」をプレイし、「ギタクシア派の調査」プレイに対応してライオンの瞳を起動。黒黒黒 赤赤赤を出す。(ストーム6)
「燃え立つ願い」をプレイして、「苦悶の触手」を持ってくる。(ストーム7)
「苦悶の触手」をプレイ。(ストーム7+1で16点ドレイン)
というルートもあります。
また、この際に、「蒸気の連鎖」を持ってくることで、マナはかかるものの、ほとんどのパーマネントに対処することが出来るのがウリになっています。
細かい動きとしては、自分の「師範の占い独楽」のドロー能力起動に対応して、それを「蒸気の連鎖」でバウンスすることで、カードを引くとともに、独楽を手札に戻す事ができます。この場合は、相手のパーマネントの対処とともに、ストームを稼ぐことが出来るわけですね。便利です。
ちなみに、これらのルートはすっごいたくさんあります。はっきり言ってわけわかめになりますので、使う場合以外はあまり知らなくてもいいと思います。
要するに、「最後の審判を打たれたら、即死する」とだけわかっていれば大丈夫です。
このややこしいデッキを使いたい場合は、グーグル先生で「Doomsday Piles」でググって下さい。
そうすると、おそらく1番最初に最後の審判の積み方リスト(英語)が出てきます。
その手順通りに動かせば大丈夫です。
・・・実際にぐぐると、手順が多すぎてびっくりすること間違いなしです。
また、「不正利得」のルートでマナとストームを稼いだり、、「時のらせん」or「Diminishing Returns」or「冥府の契約」で手札を補充したり、「留まらぬ発想」の代わりに「瞑想」を使ったりと、色々なやり方があります。
あと、このデッキでは、「師範の占い独楽」が特に重要になっています。
極端な話、土地と「師範の占い独楽」さえあれば、例え手札が0枚であったとしても、トップ「最後の審判」だけでコンボスタートが出来る構成になっています。
正直ANTの方が良い点は多い気がしますが、マナがあれば何でも対処出来たり、「むかつき」に頼らないため、運の要素が低いといった利点もあります。
DNだと、「いっせー」さんという方が、晴れる屋で結果を出したりしております。
その方のDNでも、Doomsdayの分かりやすい説明を書いてくださっており、とても参考にさせていただきました。感謝しております。
ちなみに、このデッキは最後の審判でライフを大幅に失うため、そこが弱点でもあります。
(最後の審判でライフを半分失うため、「沈黙」などの妨害をしていなければ、稲妻☓2だけで焼き殺されたりします。)
ともあれ、中編はここまでです。ちょっとわかりにくい内容になってしまった気がします。あんまり気にしないでください。
コメント
私もいっせーさんの記事は参考にさせてもらってます。
doomsdayはストームの数え方が複雑ですが、ルートさえ確定してしまえば、
ANTよりも安定してるのが強みですね。
私も練習中で、もっと上手く回せるようになりたいです。
ZENOさんの初心者向け講座はいつも読ませてもらってますが
まさか自分の名前が出てくるなんて笑
北の大地で細々とDoomsdayしてるだけなのに
本州の人にもこんなに認知されてるとはビックリです!
リンクしましたので、よろしくお願いします。
いっせーさんの記事は実に分かりやすくて助かりました。
なかなか実際に使っているプレイヤーが居ないデッキですしね。
おっしゃるとおりで、ANTとは違った強さのある、面白いデッキだと思います。
慣れるとすごい強そうなので、だんだん強くなる楽しさも味わえるのかもしれませんね。
>いっせーさん
初めまして。リンク&コメントありがとうございます!
まさか私の日記を見てもらっているうえに、コメントまでもらえるとは思いませんでした。
勝手に名前を出してしまって申し訳ないところです。・・・でも、ものすごい参考にさせていただいたので、名前を出さないのはちょっと・・・という気持ちだったのです。すみません。
実際にDoomsdayを使われている人は少なく、さらにそれを解説してくれる方となると、本当にレアすぎるので、非常にありがたかったです。日記を読んでいても、よくこんな複雑なデッキをまわせているなぁ・・・と感心することだらけでした。ホントにすごいです。
こんなきっかけではありますが、非常に嬉しく思います。今後ともよろしくお願いいたします。