スライ信者さんの思い出、と、サイドカードの重要性
2014年3月5日 TCG全般 コメント (3)
ということで、スライ信者さんの思い出です。
なんで今さらっていう感じですが、ある意味昔の原点を思い出すためみたいなのもあります。
一応ただの身内語りにならないように気をつけているつもりです。
知らない人から身内の話を聞かされてもつまんないですからね。
さて、スライ信者さんっていうのは、普通の友人で、普通のMTGプレイヤーです。
ただ、ちょっとだけ変わった視点を持っていました。あえて言えば、「奇策士」的な発想を持っていますね。そういう強みがあることもあり、グランプリでも結果を出しています。
最初のうちは、ただの対戦相手という感じでした。
スライ信者さんは速攻系デッキばかりを使うタイプのため、中速ビートメインの私に対してはおおむねデッキ相性が悪かったこともあり、正直たいした評価をしていませんでした。
そんなこんなで、だんだん仲が良くなり、色々意見交換をするようになりました。
さて、ある時(2011年くらい)、レガシーでは、NO系デッキ(自然の秩序/Natural Order)が流行していました。
赤緑青ビートに自然の秩序を入れて、大祖師を持ってくるようなデッキですね。
ついでに、精神的つまづきが出たこともあり、いわゆるコンボデッキがかなり減っていたこともあって、余計にNO系デッキが流行していました。
大祖師を持ってくるだけでなく、緑色のクリーチャーであれば何でもいいため、対バーン相手などは「浄火の大天使」を持ってきたりとか、色々融通も効きました。
さて、当然ですが、カウンターの無いデッキにとって、3、4ターン目に出てくる大祖師はどうしようもありません。当時はヴェールのリリアナも居ないですしね。
現実的には、非業の死で無理やり流すか、自然の秩序を打ち消すか、くらいしかありません。
そんな中、スライ信者さんとメタやNOデッキについての話をしていると、こんな事を言ってきました。
「ナチュラルオーダーデッキなんて、Zooなら楽勝だよ」
私は最初にそれを聞いて、「何言ってるんだこいつ・・・」とつくづく思いました。
打ち消しの無いデッキが、3ターン目に自然の秩序を打たれて勝てるわけがない、と思っていたからです。
そして、細かく理由を聞くと、「サイドから、名誉の道行きを取るだけで、相性が劇的に変化する」ということでした。
「名誉の道行き」・・・正直、あんまり印象に残っていないカードだと思います。 時のらせんでも再録されましたが、実際大した活躍はしませんでした。
効果を引用
要するに、赤のダメージを跳ね返すっていうカードです。
で、大祖師は確かに赤のクリーチャーでもあります。
実際に対戦してみると、当然自然の秩序を打つ側が有利なのですが、確かにそれを使われると、負けてしまうことが多々ありました。
純粋にダメージレース的に見ても、10点も受けてしまってはどうしようもありません。
それに、相手が自然の秩序を打って大祖師を出した返しに、クリーチャーのオールアタックを行い、ブロックされてから名誉の道行きを打てば、打ち消しのマナが無いため、成功すればほぼ勝ち確定となります。
コレはとんでもないアイディアだと思いました。
実際、この後、このアイディアを私も使わせてもらい、大会で何度も良い結果を出すことが出来ました。
(私の使うデッキ自体は自然の秩序入りの5色Zooでの使用でしたが、それでもとんでもなく効果的でした。)
要するに、普通は使わないような変なカードであっても、使い方次第では大きく変化するっていうことですね。1種類のサイドカードだけで、特定の種類のデッキに対しての劇的な変化を加える事ができる、コレを私に叩き込んでくれたわけです。
名誉の道行きなんていうマイナーカード一枚で、その時のトップメタに一石を投じることが出来るっていう経験は、その後のMTG観に大きな影響を受けた気がします。
この特定のカードによる、相性の劇的向上の良い例としては、「落とし格子」でしょうね。
1998年の世界選手権で、「生ける屍」デッキがトップメタだった環境で、日本勢はこのカードに気が付かず、当時のトッププレイヤーのサイドからの「落とし格子」で惨敗をしたという話があります。
たった1枚のカードの存在だけで、全てを変えてしまうというのも面白い話だと思います。
これも、マジックの楽しさの一つではないかと思いますね。
ちなみに、他のスライ信者さんの例としては、
1 スニークショー全盛のころに、対Zooで7割は勝てると豪語。
→メインにサリア+聖遺の騎士☓4+忘却の輪☓3という尖った構成で、実際にショーテルに強かった。マジで強いです。
2 2012~2013年のころ、石鍛冶デッキで、サイドに「レオニンのボーラ」を採用。
その後、SCGか何かの大きな大会で、実際にサイドにレオニンのボーラを採用したデスアンドタックスが結果を出していました。ベスト8には入っていたので相当強かったはず。
私自身も、そういう特定のカードによる優位性を利用して、本来ならば勝てないはずのマッチを勝利に導けたことが何度かあります。これはデッキビルダーとしては、何よりも嬉しいことですよね。
マジックはホント面白いもんですね。楽しい。
なんで今さらっていう感じですが、ある意味昔の原点を思い出すためみたいなのもあります。
一応ただの身内語りにならないように気をつけているつもりです。
知らない人から身内の話を聞かされてもつまんないですからね。
さて、スライ信者さんっていうのは、普通の友人で、普通のMTGプレイヤーです。
ただ、ちょっとだけ変わった視点を持っていました。あえて言えば、「奇策士」的な発想を持っていますね。そういう強みがあることもあり、グランプリでも結果を出しています。
最初のうちは、ただの対戦相手という感じでした。
スライ信者さんは速攻系デッキばかりを使うタイプのため、中速ビートメインの私に対してはおおむねデッキ相性が悪かったこともあり、正直たいした評価をしていませんでした。
そんなこんなで、だんだん仲が良くなり、色々意見交換をするようになりました。
さて、ある時(2011年くらい)、レガシーでは、NO系デッキ(自然の秩序/Natural Order)が流行していました。
赤緑青ビートに自然の秩序を入れて、大祖師を持ってくるようなデッキですね。
ついでに、精神的つまづきが出たこともあり、いわゆるコンボデッキがかなり減っていたこともあって、余計にNO系デッキが流行していました。
大祖師を持ってくるだけでなく、緑色のクリーチャーであれば何でもいいため、対バーン相手などは「浄火の大天使」を持ってきたりとか、色々融通も効きました。
さて、当然ですが、カウンターの無いデッキにとって、3、4ターン目に出てくる大祖師はどうしようもありません。当時はヴェールのリリアナも居ないですしね。
現実的には、非業の死で無理やり流すか、自然の秩序を打ち消すか、くらいしかありません。
そんな中、スライ信者さんとメタやNOデッキについての話をしていると、こんな事を言ってきました。
「ナチュラルオーダーデッキなんて、Zooなら楽勝だよ」
私は最初にそれを聞いて、「何言ってるんだこいつ・・・」とつくづく思いました。
打ち消しの無いデッキが、3ターン目に自然の秩序を打たれて勝てるわけがない、と思っていたからです。
そして、細かく理由を聞くと、「サイドから、名誉の道行きを取るだけで、相性が劇的に変化する」ということでした。
「名誉の道行き」・・・正直、あんまり印象に残っていないカードだと思います。 時のらせんでも再録されましたが、実際大した活躍はしませんでした。
効果を引用
Honorable Passage / 名誉の道行き (1)(白)
インスタント
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、あなたが選んだ発生源1つが次にそれに与えるすべてのダメージを軽減する。赤の発生源からのダメージがこれにより軽減された場合、名誉の道行きはその発生源のコントローラーに同じ点数のダメージを与える。
要するに、赤のダメージを跳ね返すっていうカードです。
で、大祖師は確かに赤のクリーチャーでもあります。
実際に対戦してみると、当然自然の秩序を打つ側が有利なのですが、確かにそれを使われると、負けてしまうことが多々ありました。
純粋にダメージレース的に見ても、10点も受けてしまってはどうしようもありません。
それに、相手が自然の秩序を打って大祖師を出した返しに、クリーチャーのオールアタックを行い、ブロックされてから名誉の道行きを打てば、打ち消しのマナが無いため、成功すればほぼ勝ち確定となります。
コレはとんでもないアイディアだと思いました。
実際、この後、このアイディアを私も使わせてもらい、大会で何度も良い結果を出すことが出来ました。
(私の使うデッキ自体は自然の秩序入りの5色Zooでの使用でしたが、それでもとんでもなく効果的でした。)
要するに、普通は使わないような変なカードであっても、使い方次第では大きく変化するっていうことですね。1種類のサイドカードだけで、特定の種類のデッキに対しての劇的な変化を加える事ができる、コレを私に叩き込んでくれたわけです。
名誉の道行きなんていうマイナーカード一枚で、その時のトップメタに一石を投じることが出来るっていう経験は、その後のMTG観に大きな影響を受けた気がします。
この特定のカードによる、相性の劇的向上の良い例としては、「落とし格子」でしょうね。
1998年の世界選手権で、「生ける屍」デッキがトップメタだった環境で、日本勢はこのカードに気が付かず、当時のトッププレイヤーのサイドからの「落とし格子」で惨敗をしたという話があります。
たった1枚のカードの存在だけで、全てを変えてしまうというのも面白い話だと思います。
これも、マジックの楽しさの一つではないかと思いますね。
ちなみに、他のスライ信者さんの例としては、
1 スニークショー全盛のころに、対Zooで7割は勝てると豪語。
→メインにサリア+聖遺の騎士☓4+忘却の輪☓3という尖った構成で、実際にショーテルに強かった。マジで強いです。
2 2012~2013年のころ、石鍛冶デッキで、サイドに「レオニンのボーラ」を採用。
その後、SCGか何かの大きな大会で、実際にサイドにレオニンのボーラを採用したデスアンドタックスが結果を出していました。ベスト8には入っていたので相当強かったはず。
私自身も、そういう特定のカードによる優位性を利用して、本来ならば勝てないはずのマッチを勝利に導けたことが何度かあります。これはデッキビルダーとしては、何よりも嬉しいことですよね。
マジックはホント面白いもんですね。楽しい。
コメント
現在モダンでも他のZooのメインにガドックを入れています。
モダンのヘイトベアーにガドックを2枚程採用しましたが、なぜかサインの無い方ばかり引きます。
なるほど。実に理にかなった話ですよね。納得できる話です。
そういえばモダンでZooを作ったので、今度対戦したいです。
パーフェクトコンディションにいつくるの?
>あめさん
なんと。KK印入りだと、カードパワーがあがりそうですね。
実際、気に入った方のサイン入りのカードは私も大好きなので、気持ちが良くわかります。
かっこいいb