ということで、GPパリで、レガシーの大会がありました。

 それに関しての考察、特にトップ8に関してはsayaさんのDNが非常に詳しいです。
 勝手に引用
 http://bagupokemon.diarynote.jp/201402170318338944/

 非常に優れた考察だと思います。

 真の名の宿敵の強い影響力。そして、それに対する対策など。非常に分かりやすいです。


 さて、ここで気になったのは1点


トップ8

奇跡コントロール3
チームアメリカ2
リアニメイト
赤単ペインター
エスパーデスブレード

トップ 16

エルフ
スニークショー☓3
DDコンボ(サイドにシガルダを入れ、緑願いで持ってこれる構成が好き。)
赤緑青デルバー
青緑黒ニックフィット
エスパーデスブレード

となっています。何だかんだ言って、いまだにスニークショーが影響力があるのがよくわかりますね。
(トップ16で見ると、勝ち組は奇跡コントロールとスニークショーです。どちらも真の名の宿敵に強いデッキタイプです。)


 その中で異色なのが一つ。

 赤緑青デルバー。いわゆる、カナディアンスレッショルドです。

 コレが、まさしく新しいカナスレの形の一つではないかと思います。

 ではデッキレシピです。

4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1 《Taiga》
3 《Tropical Island》
4 《Volcanic Island》
4 《不毛の大地/Wasteland》
20 lands

4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
3 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
2 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
2 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
2 《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》
1 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
14 creatures

4 《渦まく知識/Brainstorm》
3 《目くらまし/Daze》
4 《Force of Will》
1 《二股の稲妻/Forked Bolt》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《思案/Ponder》
3 《呪文貫き/Spell Pierce》
3 《もみ消し/Stifle》
26 other spells

sideboard
2 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
2 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1 《紅蓮破/Pyroblast》
1 《赤霊破/Red Elemental Blast》
1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
3 《水没/Submerge》
2 《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》
2 《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
1 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》


 不毛☓4 もみ消し☓3による、土地を攻めながら殴り切るという伝統的なカナスレのゲームプランです。
 で、ありながら、採用しているクリーチャーは違います。

 基本となる1マナクリーチャーを、デルバーとマングースではなく、デルバーと、「渋面の溶岩使い」となっています。

4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
3 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》

 という点ですね。

 そして、2マナ域のタルモを2枚。そして、その2枚の枠を、漁る軟泥にしています。

 さらに、3マナ域に「真の名の宿敵」☓2と、「ヴェンディリオン」☓1を採用しています。

 
 よく言われている、「カナスレは真の名の宿敵が出てからきつくなった。パトリオット(青赤白デルバー)に相性が悪すぎる」という点に対し、自分も「真の名の宿敵」を採用し、さらにパトリオットに効果の低いカード2種類を減らし、パトリオットに有効なカードを入れるという英断をしています。

 渋面の溶岩使いがあれば、石鍛冶をプレイされただけでアドを失ってしまう事が減りますし、環境に激増している「死儀礼のシャーマン」「秘密を掘り下げる者」にも効果的です。

 で、ありながら、採用しているスペルは、普段のカナスレとほぼ同じです。
 つまり、環境の変化に合わせた、新時代のカナスレなのではないかと思います。

 トップ16に残っている赤青緑デルバーは、このデッキだけです。それも、環境に適応した結果なのでしょう。

 今までのカナスレの形にこだわらず、固定観念を取り払った新しい形な気がしますね。実にすごい。



 ちなみに補足。

 敏捷なマングースは、序盤ではただの1/1で中盤以降に3/3になります。
 つまり、序盤ではさほど強くはありません。
 また、パトリオットなどのサイドによく積まれている「安らかなる眠り」でただの1/1になります。タルモは0/1になりますね。
 マングースは最大で3/3なことと、タルモ同様地上クリーチャーのため、相手の真の名の宿敵が非常に苦手だったわけです。

 そのため、相手に真の名の宿敵が出ても、影響が少ないクリーチャーが選ばれているわけですね。

 採用されているクリーチャー一覧

 デルバー→飛行
 溶岩使い→能力でダメージ
 軟泥→ライフゲインで時間稼ぎ+ダメージレースをほんの少しだけ優位に
 タルモ→強いが、真の名の宿敵には無力なため2枚に減らす。
 宿敵→当然ブロックされず強い。
 ヴェンディリオン→飛行

 渋面の溶岩使いも安らかなる眠りでバニラになりますが、逆に出なければ相手のタフネス2以下を完封できるので、メタによって採用されたりしていましたね。実に良い選択だと思います。


 こういうデッキが出てくるのが実に面白いですね。デッキビルダーの端くれとして非常にワクワクします。


 あと、トップ16に残ったニックフィットについても非常に刺激を受けました。
 ちょっと自分でもニックフィットを組み直してみたいと思います。

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