レガシー初心者向けのデッキ解説まとめ
http://pendrell.diarynote.jp/201306212222208796/
例のごとく、前編がデッキの解説。
後編が対策、戦い方などになります。
さて、最近使用者が特に増えてきていると感じるパトリオットです。
スタンだと、トリコトラフトと呼ばれるタイプになるのかもしれませんが、レガシーでは明確に別のデッキとなっています。
レガシーで一番これに近いデッキとしては、色が違うものの、「カナスレ」(カナディアンスレッショルド)になります。
基本的には「相手のマナ基盤を妨害し、動きを打ち消し呪文で阻害し、相手が身動きできない間に一方的にクリーチャーで殴り倒す」、というカナスレと同じ戦術となります。
そのため、基本的な部分に関しては、以前のカナスレについての説明を参照して頂けると嬉しいです。
対カナディアンスレッショルド(カナスレ)
前編 http://pendrell.diarynote.jp/201303282332194336/
後編 http://pendrell.diarynote.jp/201303302241129311/
ということで、サンプルレシピです。
Patriot
creature [13]
2 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
3 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4 《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
instant [25]
2 《呪文貫き/Spell Pierce》
4 《もみ消し/Stifle》
3 《目くらまし/Daze》
4 《Force of Will》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
sorcery [2]
2 《思案/Ponder》
land [20]
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4 《不毛の大地/Wasteland》
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《Volcanic Island》
1 《Plateau》
3 《Tundra》
60 cards
sideboard:
2 《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
2 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
1 《外科的摘出/Surgical Extraction》
1 《摩耗/Wear》 // 《損耗/Tear》
2 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
2 《包み込む炎/Engulfing Flames》
3 《赤霊破/Red Elemental Blast》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
15 cards
見ての通り、「もみ消し」、「不毛の大地」を4枚ずつ投入し。「目くらまし」、「Force of Will」「呪文貫き」という打ち消しがあります。カナスレと同じように、テンポを取ることを重視したデッキだと言えます。
初動で相手がパトリオットかカナスレかを判断するのは難しいです。
どちらも、1ターン目「秘密を掘り下げる者」セットという動きは定番で、これだけでは判断がつきません。
しかし、使用したフェッチランドの種類(青白であればパトリオット確定、青緑であればカナスレの可能性がやや高い)、サーチしてきたデュアルランドの種類(tundraならパトリオット、トロピカルアイランドならばカナスレ)で判断をしましょう。
また、パトリオットも、初手に「秘密を掘り下げる者」も「もみ消し」もなしでキープしてくることは少ないため、土地をセットするだけでターンを返してきたときは、「もみ消し」を警戒しましょう。
さて、パトリオットとカナスレは、基本的なところでは同じです。
しかし、大きな違いとして、メインとなるクリーチャーによる違いが挙げられます。
カナスレは、「秘密を掘り下げる者」「敏捷なマングース」「タルモゴイフ」という1・2マナクリーチャーで相手を倒します。
パトリオットは緑が使えないため、「秘密を掘り下げる者」「渋面の溶岩使い」「聖トラフトの霊」という3種類がメインクリーチャーとなります。
といっても、渋面の溶岩使いだけで相手を倒すのは難しいため、基本的には「秘密を掘り下げる者」と「聖トラフトの霊」の2種類がメインアタッカーとなります。
聖トラフトの霊は非常に強いものの、マングースに比べて重いです。そのため、カナスレとちがってより土地を伸ばす構成になっています。
カナスレは2マナで十分な構成になっていますが、パトリオットは「聖トラフトの霊」のために3マナまで伸ばす必要があります。
このため、パトリオットは3マナまで伸ばすのが基本となり、マナ構成による弱点が生まれる代わりに、「瞬唱の魔道士」が採用可能になっています。
これは、カナスレではなかったアドを取れるカードであり、非常に強力です。
また、除去もレガシー定番の「剣を鍬に」を使えるため、様々なクリーチャーに対応出来ます。
違いをまとめると、
利点
①白があるため、「剣を鍬に」が使える。
そのため、カナスレと違い、除去出来るクリーチャーの幅が広い。
②マングースが使えないかわりに、「聖トラフトの霊」が使える。
※高打点。ただし、3マナで少し重い。
③3マナまで伸ばす必要が有るため、「瞬唱の魔道士」を採用出来る。
※カナスレと違い、アドが取れる。優秀な1マナスペルが多いため、強い。
④墓地にあまり依存しないため、「安らかなる眠り」などにも耐性がある。
※逆にサイドから採用する場合もあるほど。
⑤「もみ消し」の使い道がやや多い。
※「聖トラフトの霊」がアタックした時に出てくる天使トークンを生き残らせることが出来る。
欠点
① 緑がないため、「タルモゴイフ」という高打点クリーチャーは使えず、「敏捷なマングース」も使用できない。
そのため、1マナ域が薄く、「秘密を掘り下げる者」+「渋面の溶岩使い」という構成になっており。序盤の打点はカナスレに比べて低い。
② タルモ、マングースとは違い、トラフトは地上のタフネス2のため、 《乱暴/Rough》 / 《転落/Tumble》を投入出来ず、全体除去が薄くなっている。
③マナを伸ばさないといけないため、序盤の「目くらまし」が使いづらかったり、マナトラブルの可能性が増えている。
といった感じですね。他にも細かい違いはいくつもありますが、簡単にまとめさせて頂きました。
後編は、実際にどう戦えばいいのか、という話になります。
http://pendrell.diarynote.jp/201306212222208796/
例のごとく、前編がデッキの解説。
後編が対策、戦い方などになります。
さて、最近使用者が特に増えてきていると感じるパトリオットです。
スタンだと、トリコトラフトと呼ばれるタイプになるのかもしれませんが、レガシーでは明確に別のデッキとなっています。
レガシーで一番これに近いデッキとしては、色が違うものの、「カナスレ」(カナディアンスレッショルド)になります。
基本的には「相手のマナ基盤を妨害し、動きを打ち消し呪文で阻害し、相手が身動きできない間に一方的にクリーチャーで殴り倒す」、というカナスレと同じ戦術となります。
そのため、基本的な部分に関しては、以前のカナスレについての説明を参照して頂けると嬉しいです。
対カナディアンスレッショルド(カナスレ)
前編 http://pendrell.diarynote.jp/201303282332194336/
後編 http://pendrell.diarynote.jp/201303302241129311/
ということで、サンプルレシピです。
Patriot
creature [13]
2 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
3 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4 《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
instant [25]
2 《呪文貫き/Spell Pierce》
4 《もみ消し/Stifle》
3 《目くらまし/Daze》
4 《Force of Will》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
sorcery [2]
2 《思案/Ponder》
land [20]
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4 《不毛の大地/Wasteland》
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《Volcanic Island》
1 《Plateau》
3 《Tundra》
60 cards
sideboard:
2 《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
2 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
1 《外科的摘出/Surgical Extraction》
1 《摩耗/Wear》 // 《損耗/Tear》
2 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
2 《包み込む炎/Engulfing Flames》
3 《赤霊破/Red Elemental Blast》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
15 cards
見ての通り、「もみ消し」、「不毛の大地」を4枚ずつ投入し。「目くらまし」、「Force of Will」「呪文貫き」という打ち消しがあります。カナスレと同じように、テンポを取ることを重視したデッキだと言えます。
初動で相手がパトリオットかカナスレかを判断するのは難しいです。
どちらも、1ターン目「秘密を掘り下げる者」セットという動きは定番で、これだけでは判断がつきません。
しかし、使用したフェッチランドの種類(青白であればパトリオット確定、青緑であればカナスレの可能性がやや高い)、サーチしてきたデュアルランドの種類(tundraならパトリオット、トロピカルアイランドならばカナスレ)で判断をしましょう。
また、パトリオットも、初手に「秘密を掘り下げる者」も「もみ消し」もなしでキープしてくることは少ないため、土地をセットするだけでターンを返してきたときは、「もみ消し」を警戒しましょう。
さて、パトリオットとカナスレは、基本的なところでは同じです。
しかし、大きな違いとして、メインとなるクリーチャーによる違いが挙げられます。
カナスレは、「秘密を掘り下げる者」「敏捷なマングース」「タルモゴイフ」という1・2マナクリーチャーで相手を倒します。
パトリオットは緑が使えないため、「秘密を掘り下げる者」「渋面の溶岩使い」「聖トラフトの霊」という3種類がメインクリーチャーとなります。
といっても、渋面の溶岩使いだけで相手を倒すのは難しいため、基本的には「秘密を掘り下げる者」と「聖トラフトの霊」の2種類がメインアタッカーとなります。
聖トラフトの霊は非常に強いものの、マングースに比べて重いです。そのため、カナスレとちがってより土地を伸ばす構成になっています。
カナスレは2マナで十分な構成になっていますが、パトリオットは「聖トラフトの霊」のために3マナまで伸ばす必要があります。
このため、パトリオットは3マナまで伸ばすのが基本となり、マナ構成による弱点が生まれる代わりに、「瞬唱の魔道士」が採用可能になっています。
これは、カナスレではなかったアドを取れるカードであり、非常に強力です。
また、除去もレガシー定番の「剣を鍬に」を使えるため、様々なクリーチャーに対応出来ます。
違いをまとめると、
利点
①白があるため、「剣を鍬に」が使える。
そのため、カナスレと違い、除去出来るクリーチャーの幅が広い。
②マングースが使えないかわりに、「聖トラフトの霊」が使える。
※高打点。ただし、3マナで少し重い。
③3マナまで伸ばす必要が有るため、「瞬唱の魔道士」を採用出来る。
※カナスレと違い、アドが取れる。優秀な1マナスペルが多いため、強い。
④墓地にあまり依存しないため、「安らかなる眠り」などにも耐性がある。
※逆にサイドから採用する場合もあるほど。
⑤「もみ消し」の使い道がやや多い。
※「聖トラフトの霊」がアタックした時に出てくる天使トークンを生き残らせることが出来る。
欠点
① 緑がないため、「タルモゴイフ」という高打点クリーチャーは使えず、「敏捷なマングース」も使用できない。
そのため、1マナ域が薄く、「秘密を掘り下げる者」+「渋面の溶岩使い」という構成になっており。序盤の打点はカナスレに比べて低い。
② タルモ、マングースとは違い、トラフトは地上のタフネス2のため、 《乱暴/Rough》 / 《転落/Tumble》を投入出来ず、全体除去が薄くなっている。
③マナを伸ばさないといけないため、序盤の「目くらまし」が使いづらかったり、マナトラブルの可能性が増えている。
といった感じですね。他にも細かい違いはいくつもありますが、簡単にまとめさせて頂きました。
後編は、実際にどう戦えばいいのか、という話になります。
コメント
カナスレもパトリオットも
青絡みのデュアランと、たまに島を使うだけなので、
フェッチランドの種類で判別はできないのでは
コメントありがとうございます。
仰るとおり、判断しにくい部分があります。どちらのデッキタイプも基本地形がほぼ0ですしね。
ただ、カナスレはTaiga、パトリオットはPlateauを1枚採用する場合が多いです。
そして、どちらも青がメインカラーとなります。
それを考慮してフェッチランドを選択すると、
パトリオットは、「青白フェッチ」と青赤フェッチ
カナスレは、「青緑フェッチ」と、青赤フェッチを採用するのが妥当になります。
そこで判断するのが無難ですね。
とはいえ、青白フェッチが高額なこともあって、大会で結果を出しているパトリオットには、青緑フェッチを使っているレシピもあったりします。
デュアルランドならばもうちょっとだけ判断しやすいですね。
tundra、Plateauは、カナスレでは入ってこないため、パトリオット確定になります。
トロピカルアイランド、Taigaは、パトリオットでは入らないため、カナスレ確定になります。
最初に設置する土地がボルカニックアイランドだった場合は、それだけでは判断しようがないですね。
そのあたりが厳しいところです。