ということで、今日は、「青霊破」と「水流破」の違いについてです。
ホントは青白奇跡について書いていたのですが、床屋に行ったりして時間がなくなったので、お茶を濁します。
青白奇跡について例となるレシピを説明していたのですが、そのサイドボードに「青霊破」がつまれていました。そこで、せっかくなので、「青霊破」と「水流破」について解説しようかと思います。
まず、効果をコピペ。
『青霊破』 (青) インスタント
以下の2つから1つを選ぶ。「赤の呪文1つを対象とし、それを打ち消す。」「赤のパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。」
『水流破』 (青) インスタント
以下の2つから1つを選ぶ。「呪文1つを対象とし、その色が赤である場合、それを打ち消す。」「パーマネント1つを対象とし、その色が赤である場合、それを破壊する。」
この2枚は、簡単に言うと、どちらも「赤の呪文を打ち消し、赤のパーマネントを破壊する」というインスタント呪文です。コモンやアンコモンなので、どちらも格安で手に入りますし、さほど値段の差もないです。
また、コレの同型として、「赤霊破」「紅蓮破」もあります。
どれもサイドボードの常連ですね。1マナスペルながら、打ち消しと除去の両方を兼ねるため、非常に便利です。
で、ぶっちゃけ、「赤霊破」「紅蓮破」のどちらがいいかと言うと、あんまり差はなくて、好みで良いと思います。
しかし、「青霊破」と「水流破」については、「青霊破」を採用したほうが良いです。
なぜかというと、「誤った指図」の存在が全てですね。
「誤った指図」や「偏向」などの、対象変更呪文で、対象を変更されにくいからです。
「青霊破」と「水流破」は、基本的には同じ効果なのですが、スタック上の呪文に対して使用する場合、
「青霊破」は、赤の呪文しか対象にとれない。その呪文を打ち消す。
「水流破」は、どんな色の呪文でも対象に取れる。その呪文が赤だった時に打ち消す。
という違いがあります。
昔は、「卑屈な幽霊」や「タール坑の戦士」といった、呪文の対象になると破壊されるクリーチャーを見ることもあったのですが、現在のレガシーで、そのようなタイプのクリーチャーはまず使われません。(幻影の像くらいかな)
逆に、「誤った指図」などの対象変更呪文はよく見かけます。
そのため、対象を変更されにくい「青霊破」の方が、使い勝手が良いと言えます。
(「青霊破」は赤の呪文しか対象に取れないため、もしも「誤った指図」などで青霊破の対象を変更する場合には、スタック上に他の赤色の呪文がなければ対象を変更できません。)
ちなみに、途中で書いたとおり、「赤霊破」と「紅蓮破」についてはお好みで良いです。
なぜかというと、レガシーで使用される対象変更呪文は青の呪文がほとんどです。
そのため、その対象変更呪文自体に呪文の対象を変更されてしまうため、ほとんど意味がないからです。
(「赤霊破」を使った時に、その「赤霊破」に「誤った指図」を使い、「赤霊破」の対象を「誤った指図」自身に変更できる。当然、「誤った指図」解決後に、「赤霊破」は呪文の対象がなくなるため、打ち消されます。)
という話です。
結構よく知られている話だと思いますが、たまに違いを混同している人も見かけるため、せっかくなので書いてみました。何かの参考になれば幸いです。
※細かいルール。
MTGWIKIの「偏向」のページからコピペ
「偏向」自体の対象はもちろん唱える時に選ぶが、対象を変更する先は解決時に指定する。
打ち消し呪文に対する打ち消しとして使う場合、「偏向」自身に対象を曲げるとよい。呪文(や能力)はそれ自身を対象とすることはできないが、「偏向」は別の呪文なので問題はない。また、呪文が解決されてスタックを離れるのは解決の終了時であるが、対象の変更を行うのは解決の最中であり、その段階ではまだ「偏向」はスタック上にあるので、変更先として適正である。
変更が完了して「偏向」がスタックを離れると、その後対象を「偏向」に変えられた打ち消し呪文は対象不適正により打ち消される。
※一応、「翻弄する魔道士」や「金輪際」などをケアするために、あえて水流破を使ったり、水霊破と水流破の枚数を散らしてケアをする、といった考え方もありますが、ここでは単純な効果のみで考えております。
※追記
カナスレなどの、墓地の枚数を増やしたいデッキの場合は、水流破の方が良いです。
また、探査呪文を重視するデッキの場合も、いつでも打てる水流破の方が相性が良いですね。
ホントは青白奇跡について書いていたのですが、床屋に行ったりして時間がなくなったので、お茶を濁します。
青白奇跡について例となるレシピを説明していたのですが、そのサイドボードに「青霊破」がつまれていました。そこで、せっかくなので、「青霊破」と「水流破」について解説しようかと思います。
まず、効果をコピペ。
『青霊破』 (青) インスタント
以下の2つから1つを選ぶ。「赤の呪文1つを対象とし、それを打ち消す。」「赤のパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。」
『水流破』 (青) インスタント
以下の2つから1つを選ぶ。「呪文1つを対象とし、その色が赤である場合、それを打ち消す。」「パーマネント1つを対象とし、その色が赤である場合、それを破壊する。」
この2枚は、簡単に言うと、どちらも「赤の呪文を打ち消し、赤のパーマネントを破壊する」というインスタント呪文です。コモンやアンコモンなので、どちらも格安で手に入りますし、さほど値段の差もないです。
また、コレの同型として、「赤霊破」「紅蓮破」もあります。
どれもサイドボードの常連ですね。1マナスペルながら、打ち消しと除去の両方を兼ねるため、非常に便利です。
で、ぶっちゃけ、「赤霊破」「紅蓮破」のどちらがいいかと言うと、あんまり差はなくて、好みで良いと思います。
しかし、「青霊破」と「水流破」については、「青霊破」を採用したほうが良いです。
なぜかというと、「誤った指図」の存在が全てですね。
「誤った指図」や「偏向」などの、対象変更呪文で、対象を変更されにくいからです。
「青霊破」と「水流破」は、基本的には同じ効果なのですが、スタック上の呪文に対して使用する場合、
「青霊破」は、赤の呪文しか対象にとれない。その呪文を打ち消す。
「水流破」は、どんな色の呪文でも対象に取れる。その呪文が赤だった時に打ち消す。
という違いがあります。
昔は、「卑屈な幽霊」や「タール坑の戦士」といった、呪文の対象になると破壊されるクリーチャーを見ることもあったのですが、現在のレガシーで、そのようなタイプのクリーチャーはまず使われません。(幻影の像くらいかな)
逆に、「誤った指図」などの対象変更呪文はよく見かけます。
そのため、対象を変更されにくい「青霊破」の方が、使い勝手が良いと言えます。
(「青霊破」は赤の呪文しか対象に取れないため、もしも「誤った指図」などで青霊破の対象を変更する場合には、スタック上に他の赤色の呪文がなければ対象を変更できません。)
ちなみに、途中で書いたとおり、「赤霊破」と「紅蓮破」についてはお好みで良いです。
なぜかというと、レガシーで使用される対象変更呪文は青の呪文がほとんどです。
そのため、その対象変更呪文自体に呪文の対象を変更されてしまうため、ほとんど意味がないからです。
(「赤霊破」を使った時に、その「赤霊破」に「誤った指図」を使い、「赤霊破」の対象を「誤った指図」自身に変更できる。当然、「誤った指図」解決後に、「赤霊破」は呪文の対象がなくなるため、打ち消されます。)
という話です。
結構よく知られている話だと思いますが、たまに違いを混同している人も見かけるため、せっかくなので書いてみました。何かの参考になれば幸いです。
※細かいルール。
MTGWIKIの「偏向」のページからコピペ
「偏向」自体の対象はもちろん唱える時に選ぶが、対象を変更する先は解決時に指定する。
打ち消し呪文に対する打ち消しとして使う場合、「偏向」自身に対象を曲げるとよい。呪文(や能力)はそれ自身を対象とすることはできないが、「偏向」は別の呪文なので問題はない。また、呪文が解決されてスタックを離れるのは解決の終了時であるが、対象の変更を行うのは解決の最中であり、その段階ではまだ「偏向」はスタック上にあるので、変更先として適正である。
変更が完了して「偏向」がスタックを離れると、その後対象を「偏向」に変えられた打ち消し呪文は対象不適正により打ち消される。
※一応、「翻弄する魔道士」や「金輪際」などをケアするために、あえて水流破を使ったり、水霊破と水流破の枚数を散らしてケアをする、といった考え方もありますが、ここでは単純な効果のみで考えております。
※追記
カナスレなどの、墓地の枚数を増やしたいデッキの場合は、水流破の方が良いです。
また、探査呪文を重視するデッキの場合も、いつでも打てる水流破の方が相性が良いですね。
コメント
先日青霊破を購入したので、青いデッキ組んだらそっちをサイドに取っておくことにしますw
参考になる記事を書いてくださって毎度毎度感謝が絶えませんw
ありがとうございます!
続唱で紅蓮破が捲れた時にパーマネントがあれば唱えることができ、タルモが大きくなることがあるからです。
お褒め下さり、本当にありがとうございます。そう言って頂けると非常に嬉しいです。
今後も何か書いていきますので、少しでも参考になれば幸いです。
たしかに死儀礼やタルモゴイフの事を考えると、紅蓮破の方がいいですね。
細かいところですけど、重要な事だと思います。
この記事に限らず、レガシーでの戦術記事をいつも楽しませていただいてます。
せっかくなので、いつでも読みたいなと思い、勝手ながらリンクいたしました。
似て非なるカードの選択理由は面白いですね。
こういった、豊富な選択肢がレガシーの楽しさの一つであると思いますが、それを事細かに解説しているような所はそうそう無く、ZENOさんのこのシリーズで助かっている人は、私も含めて山ほどいるでしょうね。
今後も楽しみにしています。
それも、今青白奇跡について執筆中であるとかで、尚更にw
長々と失礼いたしました!(`・ω・´)
その節はこちらこそありがとうございました。
こうやって読んで頂いた上に、コメントまで頂けるというのは、私にとって非常に嬉しくて仕方ない事なのです。逆に感謝をしております。
レガシーは本当に選択肢が多くて、選ぶ楽しみがありますよね。その中で、ちょっとでも参考になったらいいなぁ・・・と思って書いておりますので、そう言って下さるとありがたいです。
今後もつたない内容ではありますが、解説記事を書いていきますので、よろしくお願いいたします。