ということで、一時期非常に流行していたジャンドについてです。
例によって、解説が前編。対策サイドが後編です。
過去のまとめ1
http://pendrell.diarynote.jp/201304291417288835/
さて、一言でジャンドと言っても、非常に様々なバリエーションがあります。
白をタッチして未練ある魂を入れたり、青をタッチしたり、そもそもThe Rock(タッチ赤)的な構成だったり・・・と。
ここでは、ジャンドの代名詞的なカードである、「血編み髪のエルフ」を使用した、赤黒緑のデッキを取り上げようと思います。
このタイプがもっとも人気があり、使用者も多く、そして、大会で結果をガンガン出しているタイプだからです。
スタン→モダン→レガシーという流れで、共通するカードが多いため、構築もしやすいですしね。
このタイプのデッキでも2種類あり、「罰する火」を使うかどうか、で種類がわかれます。
さて、ジャンドというデッキタイプは、一言で言うと、強いカードの集合体です。
高いカードパワーのカードを連打するデッキのため、いわゆるフェアなデッキ(コンボなどの盤面に関係ない勝ち手段を使わないデッキ)に対して特に強さを発揮します。
「最強のビートダウン」「王者」と呼ばれていましたが、その名の通りで、単純なパワーによって相手をねじ伏せるデッキタイプであり、非常に使い勝手の良いデッキです。
まさしく、「力こそパワー!」(byブラックゼウス)という言葉の体現でしょう。
スタンダードの頃は、「荒廃稲妻」→「血編み髪のエルフ」の続唱で「荒廃稲妻」というひどい勝ちパターンがありましたが、もちろんレガシーでも健在です。
当時の「荒廃稲妻」は「Hymn to Tourach」にレベルアップし、「選んで捨てる」から「無作為に捨てる」になった関係上、より相手の行動を妨害しやすく、序盤で2連打出来ればそれだけで勝負が決まる事があります。
ではレシピです。
どこかの海外の大きな大会で優勝したレシピです。
いわゆる通常のジャンドです。
Creature [15]
3 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4 《闇の腹心/Dark Confidant》
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
instant [7]
3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
sorcery [9]
1 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
4 《思考囲い/Thoughtseize》
4 《Hymn to Tourach》
enchantment [1]
1 《森の知恵/Sylvan Library》
land [24]
1 《森/Forest》
1 《山/Mountain》
1 《沼/Swamp》
1 《汚染された三角州/Polluted Delta》
2 《湿地の干潟/Marsh Flats》
1 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
3 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
4 《不毛の大地/Wasteland》
1 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1 《Taiga》
2 《Bayou》
3 《Badlands》
planeswalker [4]
4 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
60 cards
sideboard:
1 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
3 《赤霊破/Red Elemental Blast》
2 《外科的摘出/Surgical Extraction》
2 《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
2 《強迫/Duress》
2 《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
1 《原基の印章/Seal of Primordium》
1 《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
1 《窒息/Choke》
15 cards
このレシピはフェッチランドの選択が非常に怪しく見えますが、罰する火を使わないレシピだとこんな感じの構成が多いです。
ジャンドのダブルシンボルのカードは「黒黒」を必要とする、リリアナ、hymnだけなので、多少フェッチを散らしても事故率がそれほど高くなく、安定性がある表れなのでしょう。
ちなみにジャンドの土地構成は、
基本地形各種1枚に
1 《Taiga》
2 《Bayou》
3 《Badlands》
4 《不毛の大地/Wasteland》
までがほぼ固定で、あとは適当にフェッチランドを色々詰め込む、という構成が多いです。
「罰する火」を使うタイプだと、「4 《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》」が固定されるため、フェッチランドの選択は、より安定性を増すために、
1 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》 こんな感じになることが多いです。
では、もう一種類の、罰する火を使ったジャンド
海外では「Punishing Jund」と呼ばれるレシピです。
creature [15]
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4 《闇の腹心/Dark Confidant》
3 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
instant [9]
4 《罰する火/Punishing Fire》
3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《稲妻/Lightning Bolt》
sorcery [7]
4 《思考囲い/Thoughtseize》
3 《Hymn to Tourach》
enchantment [2]
2 《森の知恵/Sylvan Library》
land [23]
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
3 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2 《Bayou》
1 《沼/Swamp》
1 《森/Forest》
3 《Badlands》
3 《不毛の大地/Wasteland》
4 《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
planeswalker [4]
4 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
60 cards
sideboard:
3 《外科的摘出/Surgical Extraction》
4 《赤霊破/Red Elemental Blast》
1 《クローサの掌握/Krosan Grip》
1 《壌土からの生命/Life from the Loam》
1 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2 《真髄の針/Pithing Needle》
1 《夜の戦慄/Dread of Night》
2 《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
基本的には通常のジャンドとあまり変わりません。
メインの「稲妻」が「罰する火」に変わった感じです。燃え柳の木立の関係上、土地構成が変わってきますね。
とにかくジャンドというデッキタイプは、単体のカードパワーが高いです。
血編み髪のエルフを活用するために、いわゆる弱いカード(状況によって左右されるカード)を極力減らし、単体で強いカードの集まりみたいになっています。
先手、死儀礼のシャーマンからヴェールのリリアナという勝ちパターンや、hymn連打という勝ちパターン。
思考囲い→タルモ、ボブという定番の動き、などなど、ジャンドらしい強い動きが多々あるため、非常に使いやすく、安定したデッキです。
また、罰する火を使う場合、コンボやZoo相手には勝率が落ちますが、リリアナと罰する火のコンボが出来たり、罰する火だけで勝てるマッチアップもあったりするため、どちらがいいとは言えません。一長一短ですね。
一時期DN上でも議論になっていたのを見た覚えがあります。
というところで、前編を終わります。
例によって、解説が前編。対策サイドが後編です。
過去のまとめ1
http://pendrell.diarynote.jp/201304291417288835/
さて、一言でジャンドと言っても、非常に様々なバリエーションがあります。
白をタッチして未練ある魂を入れたり、青をタッチしたり、そもそもThe Rock(タッチ赤)的な構成だったり・・・と。
ここでは、ジャンドの代名詞的なカードである、「血編み髪のエルフ」を使用した、赤黒緑のデッキを取り上げようと思います。
このタイプがもっとも人気があり、使用者も多く、そして、大会で結果をガンガン出しているタイプだからです。
スタン→モダン→レガシーという流れで、共通するカードが多いため、構築もしやすいですしね。
このタイプのデッキでも2種類あり、「罰する火」を使うかどうか、で種類がわかれます。
さて、ジャンドというデッキタイプは、一言で言うと、強いカードの集合体です。
高いカードパワーのカードを連打するデッキのため、いわゆるフェアなデッキ(コンボなどの盤面に関係ない勝ち手段を使わないデッキ)に対して特に強さを発揮します。
「最強のビートダウン」「王者」と呼ばれていましたが、その名の通りで、単純なパワーによって相手をねじ伏せるデッキタイプであり、非常に使い勝手の良いデッキです。
まさしく、「力こそパワー!」(byブラックゼウス)という言葉の体現でしょう。
スタンダードの頃は、「荒廃稲妻」→「血編み髪のエルフ」の続唱で「荒廃稲妻」というひどい勝ちパターンがありましたが、もちろんレガシーでも健在です。
当時の「荒廃稲妻」は「Hymn to Tourach」にレベルアップし、「選んで捨てる」から「無作為に捨てる」になった関係上、より相手の行動を妨害しやすく、序盤で2連打出来ればそれだけで勝負が決まる事があります。
ではレシピです。
どこかの海外の大きな大会で優勝したレシピです。
いわゆる通常のジャンドです。
Creature [15]
3 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4 《闇の腹心/Dark Confidant》
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
instant [7]
3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
sorcery [9]
1 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
4 《思考囲い/Thoughtseize》
4 《Hymn to Tourach》
enchantment [1]
1 《森の知恵/Sylvan Library》
land [24]
1 《森/Forest》
1 《山/Mountain》
1 《沼/Swamp》
1 《汚染された三角州/Polluted Delta》
2 《湿地の干潟/Marsh Flats》
1 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
3 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
4 《不毛の大地/Wasteland》
1 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1 《Taiga》
2 《Bayou》
3 《Badlands》
planeswalker [4]
4 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
60 cards
sideboard:
1 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
3 《赤霊破/Red Elemental Blast》
2 《外科的摘出/Surgical Extraction》
2 《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
2 《強迫/Duress》
2 《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
1 《原基の印章/Seal of Primordium》
1 《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
1 《窒息/Choke》
15 cards
このレシピはフェッチランドの選択が非常に怪しく見えますが、罰する火を使わないレシピだとこんな感じの構成が多いです。
ジャンドのダブルシンボルのカードは「黒黒」を必要とする、リリアナ、hymnだけなので、多少フェッチを散らしても事故率がそれほど高くなく、安定性がある表れなのでしょう。
ちなみにジャンドの土地構成は、
基本地形各種1枚に
1 《Taiga》
2 《Bayou》
3 《Badlands》
4 《不毛の大地/Wasteland》
までがほぼ固定で、あとは適当にフェッチランドを色々詰め込む、という構成が多いです。
「罰する火」を使うタイプだと、「4 《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》」が固定されるため、フェッチランドの選択は、より安定性を増すために、
1 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》 こんな感じになることが多いです。
では、もう一種類の、罰する火を使ったジャンド
海外では「Punishing Jund」と呼ばれるレシピです。
creature [15]
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4 《闇の腹心/Dark Confidant》
3 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
instant [9]
4 《罰する火/Punishing Fire》
3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《稲妻/Lightning Bolt》
sorcery [7]
4 《思考囲い/Thoughtseize》
3 《Hymn to Tourach》
enchantment [2]
2 《森の知恵/Sylvan Library》
land [23]
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
3 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2 《Bayou》
1 《沼/Swamp》
1 《森/Forest》
3 《Badlands》
3 《不毛の大地/Wasteland》
4 《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
planeswalker [4]
4 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
60 cards
sideboard:
3 《外科的摘出/Surgical Extraction》
4 《赤霊破/Red Elemental Blast》
1 《クローサの掌握/Krosan Grip》
1 《壌土からの生命/Life from the Loam》
1 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2 《真髄の針/Pithing Needle》
1 《夜の戦慄/Dread of Night》
2 《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
基本的には通常のジャンドとあまり変わりません。
メインの「稲妻」が「罰する火」に変わった感じです。燃え柳の木立の関係上、土地構成が変わってきますね。
とにかくジャンドというデッキタイプは、単体のカードパワーが高いです。
血編み髪のエルフを活用するために、いわゆる弱いカード(状況によって左右されるカード)を極力減らし、単体で強いカードの集まりみたいになっています。
先手、死儀礼のシャーマンからヴェールのリリアナという勝ちパターンや、hymn連打という勝ちパターン。
思考囲い→タルモ、ボブという定番の動き、などなど、ジャンドらしい強い動きが多々あるため、非常に使いやすく、安定したデッキです。
また、罰する火を使う場合、コンボやZoo相手には勝率が落ちますが、リリアナと罰する火のコンボが出来たり、罰する火だけで勝てるマッチアップもあったりするため、どちらがいいとは言えません。一長一短ですね。
一時期DN上でも議論になっていたのを見た覚えがあります。
というところで、前編を終わります。
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