さて、今回はレガシーにおいて非常にメジャーなデッキである、マーベリックについてです。
マーベリックと一口に言ってもわかりにくいかと思いますが、とっても簡単に言うと、「白緑ビートダウン」に分類されます。
が、いわゆるスタンダードなどで見られるタイプの白緑ビートダウンとはかなり毛色が違います。
スタンの白緑ビートダウンは、速度重視のデッキが多いかと思いますが、このデッキは、相手の妨害をしながら殴り勝つ事に重点をおいています。
そのため、単純な打点はそれほど高くなく、4ターンキルが起こることはまずありません。
しかし、相手のデッキタイプによっては、2ターン目にして勝負がほぼついたりする特殊なデッキでもあります。
また、もう一つ特筆するべき点として、青(カウンター)も黒(ハンデス)もないのに、コンボに対してちゃんと勝負が出来るという点が挙げられます。
逆に言うと、レガシー環境で、青も黒も入っていないビートダウンデッキはマーベリックくらいで、それ以外のデッキは少ないとも言えます。
(Zooは現在減少中です。)
さて、とりあえずレシピを。
creature [28]
1 《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
4 《貴族の教主/Noble Hierarch》
3 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
1 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1 《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
1 《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》
1 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1 《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Herons》
4 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
4 《ルーンの母/Mother of Runes》
3 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
4 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
instant [4]
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
sorcery [4]
4 《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
artifact [3]
2 《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
1 《殴打頭蓋/Batterskull》
land [21]
2 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4 《不毛の大地/Wasteland》
4 《Savannah》
1 《Karakas》
2 《森/Forest》
2 《平地/Plains》
60 cards
sideboard:
1 《森を護る者/Sylvan Safekeeper》
1 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
2 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
2 《流刑への道/Path to Exile》
2 《クローサの掌握/Krosan Grip》
1 《壌土からの生命/Life from the Loam》
2 《真髄の針/Pithing Needle》
2 《忘却の輪/Oblivion Ring》
1 《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
1 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
15 cards
比較的シンプルなタイプのマーベリックです。
見ての通りタルモゴイフも採用されておらず、打点よりシステムクリーチャーによる妨害に重きをおいていることがよくわかります。
他にとても採用されやすいシステムクリーチャーとしては、以下の物があります。
《森の知恵/Sylvan Library》・・・ドローソース。
《ウルヴェンワルドの足跡追い/Ulvenwald Tracker》・・・対同型など。マーベリックの除去が少ない点をサポートしてくれる。
《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》・・・石鍛冶や同型対策。
《土を食うもの/Terravore》・・・入る場合は1枚刺し。聖遺の騎士や不毛の大地で増えた墓地の土地を有効に活用できる。
基本の戦い方
1ターン目「ルーンの母」から、2ターン目「石鍛冶の神秘家」が黄金パターンであり、これだけで詰むデッキも多い。(3ターン目に「殴打頭蓋」や「十手」が確実に場に出てくる)
初動として、「ルーンの母」「貴族の教主」緑頂点X=0で「ドライアドの東屋」という動きから、石鍛冶、サリアなどにつなげていき、相手の行動を抑制しながら戦っていく。
では注意点を
1 ルーンの母は出来る限り除去しよう。
ルーンの母が立っているだけで、単体除去ほとんどが使えなくなります。
マーベリックはシステムクリーチャーが多いため、それらを守られてしまうのは致命的です。
すぐに全体除去がうてるのでも無い限りは、出来る限り除去しましょう。
2 緑の太陽の頂点に注意
マーベリックは1枚刺しのカードが多く、場面に応じたカードをサーチしてこれるこのカードは非常に強い。呪文貫きなどで打ち消せたり、手札破壊で対処出来るのならばなるべく対処しておきましょう。
よくサーチされるカードとして、
対ビート
「漁る軟泥」・・・墓地対策をしながら、高いサイズとライフを与えてくれる。
「聖遺の騎士」・・・脅威のサイズ。土地のサーチ能力で、不毛の大地連打モードも警戒する必要あり。
「ウルヴェンワルドの足跡追い」・・・継続的なクリーチャー除去。
対コントロール
「ガドック・ティーグ」・・・PWや「終末」を防げる。これを守るだけでコントロールに勝てるカード。
ただし、「自分の緑の太陽の頂点」も使えなくなる。
コレをうっかり忘れて頂点をプレイしてくる人もいるため気をつけましょう。
「クァーサルの群れ魔道士」・・・賛美させるとともに、やっかいな装備品やエンチャントを割れる。
「最後のトロール、スラーン」・・・神の怒りが使われなくなったため、終末さえ気をつければほとんど無敵のクリーチャー。
「鷺群れのシガルダ」・・・全体除去さえ使われなければ、これだけで勝てる。対ジャンドの必殺技でもある。
※緑の太陽の頂点について気をつけること
・X=は好きなマナで打つことが出来る。(X以下のマナコストのカードをサーチ)
つまり、「相殺」に引っかからなくするために、あえて大きなマナで唱えたり、サーチするカードを悟らせないために違うマナコストでプレイする。
例 対コントロール相手に、X=3で打ち、ガドックティーグを場に出す。
X=3だと、「聖遺の騎士」だと思われて、通される事もある。
終末を構えているのに、ガドックを出されてしまったりと、取り返しがつかなくなることがある。
3 システムクリーチャーに注意
多大なアドバンテージ差をつけられてしまう可能性の高いものがある。
特に気をつけるものとして、
「エイヴンの思考検閲者」・・・フェッチなどの、サーチカードへの対応として出されると辛い。インスタントタイミングで出てくる。
「スクリブのレインジャー」・・・ルーンの母や石鍛冶などの能力を1ターンに2回使えるようになる。やっぱりインスタントタイミング出てくる。地味にプロテクション青も強い。
これ1枚でルーンの母がますます鉄壁になる。
聖遺の騎士もすごいことに。
4 マーベリックの違いについても注意
マーベリックといっても、いくつかの種類があります。
主に2種類。
①相手の土地に赤マナが含まれていた場合
→「罰する火」マーベリック
この場合は、メインに「燃え柳の木立」が3枚入っており、「罰する火」が3~4枚投入されています。
他に赤色のカードは、サイドの紅蓮破くらいで、ほとんど白緑です。
ただし、除去の少ない白緑カラーの弱点を、罰する火で補っており、非常に強力です。
②相手の土地に黒マナが含まれていた場合
→死儀礼のシャーマン入りマーベリック
この場合は、メインに「死儀礼のシャーマン」4枚と、「突然の衰微」が2~3枚入っている事が多いです。
マナクリが打点になることと、簡単な墓地対策。そして、衰微による様々なパーマネント対策が出来るようになります。
ただし、こちらはそれほど多くなく、①のパターンの方がはるかに多いです。
眠いので今日はここまで。
マーベリックと一口に言ってもわかりにくいかと思いますが、とっても簡単に言うと、「白緑ビートダウン」に分類されます。
が、いわゆるスタンダードなどで見られるタイプの白緑ビートダウンとはかなり毛色が違います。
スタンの白緑ビートダウンは、速度重視のデッキが多いかと思いますが、このデッキは、相手の妨害をしながら殴り勝つ事に重点をおいています。
そのため、単純な打点はそれほど高くなく、4ターンキルが起こることはまずありません。
しかし、相手のデッキタイプによっては、2ターン目にして勝負がほぼついたりする特殊なデッキでもあります。
また、もう一つ特筆するべき点として、青(カウンター)も黒(ハンデス)もないのに、コンボに対してちゃんと勝負が出来るという点が挙げられます。
逆に言うと、レガシー環境で、青も黒も入っていないビートダウンデッキはマーベリックくらいで、それ以外のデッキは少ないとも言えます。
(Zooは現在減少中です。)
さて、とりあえずレシピを。
creature [28]
1 《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
4 《貴族の教主/Noble Hierarch》
3 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
1 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1 《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
1 《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》
1 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1 《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Herons》
4 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
4 《ルーンの母/Mother of Runes》
3 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
4 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
instant [4]
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
sorcery [4]
4 《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
artifact [3]
2 《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
1 《殴打頭蓋/Batterskull》
land [21]
2 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4 《不毛の大地/Wasteland》
4 《Savannah》
1 《Karakas》
2 《森/Forest》
2 《平地/Plains》
60 cards
sideboard:
1 《森を護る者/Sylvan Safekeeper》
1 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
2 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
2 《流刑への道/Path to Exile》
2 《クローサの掌握/Krosan Grip》
1 《壌土からの生命/Life from the Loam》
2 《真髄の針/Pithing Needle》
2 《忘却の輪/Oblivion Ring》
1 《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
1 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
15 cards
比較的シンプルなタイプのマーベリックです。
見ての通りタルモゴイフも採用されておらず、打点よりシステムクリーチャーによる妨害に重きをおいていることがよくわかります。
他にとても採用されやすいシステムクリーチャーとしては、以下の物があります。
《森の知恵/Sylvan Library》・・・ドローソース。
《ウルヴェンワルドの足跡追い/Ulvenwald Tracker》・・・対同型など。マーベリックの除去が少ない点をサポートしてくれる。
《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》・・・石鍛冶や同型対策。
《土を食うもの/Terravore》・・・入る場合は1枚刺し。聖遺の騎士や不毛の大地で増えた墓地の土地を有効に活用できる。
基本の戦い方
1ターン目「ルーンの母」から、2ターン目「石鍛冶の神秘家」が黄金パターンであり、これだけで詰むデッキも多い。(3ターン目に「殴打頭蓋」や「十手」が確実に場に出てくる)
初動として、「ルーンの母」「貴族の教主」緑頂点X=0で「ドライアドの東屋」という動きから、石鍛冶、サリアなどにつなげていき、相手の行動を抑制しながら戦っていく。
では注意点を
1 ルーンの母は出来る限り除去しよう。
ルーンの母が立っているだけで、単体除去ほとんどが使えなくなります。
マーベリックはシステムクリーチャーが多いため、それらを守られてしまうのは致命的です。
すぐに全体除去がうてるのでも無い限りは、出来る限り除去しましょう。
2 緑の太陽の頂点に注意
マーベリックは1枚刺しのカードが多く、場面に応じたカードをサーチしてこれるこのカードは非常に強い。呪文貫きなどで打ち消せたり、手札破壊で対処出来るのならばなるべく対処しておきましょう。
よくサーチされるカードとして、
対ビート
「漁る軟泥」・・・墓地対策をしながら、高いサイズとライフを与えてくれる。
「聖遺の騎士」・・・脅威のサイズ。土地のサーチ能力で、不毛の大地連打モードも警戒する必要あり。
「ウルヴェンワルドの足跡追い」・・・継続的なクリーチャー除去。
対コントロール
「ガドック・ティーグ」・・・PWや「終末」を防げる。これを守るだけでコントロールに勝てるカード。
ただし、「自分の緑の太陽の頂点」も使えなくなる。
コレをうっかり忘れて頂点をプレイしてくる人もいるため気をつけましょう。
「クァーサルの群れ魔道士」・・・賛美させるとともに、やっかいな装備品やエンチャントを割れる。
「最後のトロール、スラーン」・・・神の怒りが使われなくなったため、終末さえ気をつければほとんど無敵のクリーチャー。
「鷺群れのシガルダ」・・・全体除去さえ使われなければ、これだけで勝てる。対ジャンドの必殺技でもある。
※緑の太陽の頂点について気をつけること
・X=は好きなマナで打つことが出来る。(X以下のマナコストのカードをサーチ)
つまり、「相殺」に引っかからなくするために、あえて大きなマナで唱えたり、サーチするカードを悟らせないために違うマナコストでプレイする。
例 対コントロール相手に、X=3で打ち、ガドックティーグを場に出す。
X=3だと、「聖遺の騎士」だと思われて、通される事もある。
終末を構えているのに、ガドックを出されてしまったりと、取り返しがつかなくなることがある。
3 システムクリーチャーに注意
多大なアドバンテージ差をつけられてしまう可能性の高いものがある。
特に気をつけるものとして、
「エイヴンの思考検閲者」・・・フェッチなどの、サーチカードへの対応として出されると辛い。インスタントタイミングで出てくる。
「スクリブのレインジャー」・・・ルーンの母や石鍛冶などの能力を1ターンに2回使えるようになる。やっぱりインスタントタイミング出てくる。地味にプロテクション青も強い。
これ1枚でルーンの母がますます鉄壁になる。
聖遺の騎士もすごいことに。
4 マーベリックの違いについても注意
マーベリックといっても、いくつかの種類があります。
主に2種類。
①相手の土地に赤マナが含まれていた場合
→「罰する火」マーベリック
この場合は、メインに「燃え柳の木立」が3枚入っており、「罰する火」が3~4枚投入されています。
他に赤色のカードは、サイドの紅蓮破くらいで、ほとんど白緑です。
ただし、除去の少ない白緑カラーの弱点を、罰する火で補っており、非常に強力です。
②相手の土地に黒マナが含まれていた場合
→死儀礼のシャーマン入りマーベリック
この場合は、メインに「死儀礼のシャーマン」4枚と、「突然の衰微」が2~3枚入っている事が多いです。
マナクリが打点になることと、簡単な墓地対策。そして、衰微による様々なパーマネント対策が出来るようになります。
ただし、こちらはそれほど多くなく、①のパターンの方がはるかに多いです。
眠いので今日はここまで。
コメント
青タッチの奇跡
最近はバリエーションが増えてますよね!
高そうですが軟泥をピンにしてみたり、土地を妥協したり工夫すれば組めそうな気がしなくもないですし・・。
そうですね。色々なタイプがあって面白いです。
そして、一番無難なのが純粋な白緑っていうのも面白いですね。
>白夜さん
不毛の大地がちと高いのですが、漁る軟泥を1枚に抑えれば、わりと組めるレベルかもしれませんね。ちょっと前スタンからのカードも多いため、ためしてみると面白いかもです。