【レガシー】初心者向けの、対ゴブリンデッキとの戦い方 および注意点(前編)
【レガシー】初心者向けの、対ゴブリンデッキとの戦い方 および注意点(前編)
【レガシー】初心者向けの、対ゴブリンデッキとの戦い方 および注意点(前編)
 ということで、要望があったため、対ゴブリンデッキについてです。
 スリーブに関しては、明日印刷会社と最後の話が終わる予定のため、その後に書きます。冊子は読みきったため、今週中には間違いなく書くはずです。


 さて、ゴブリンデッキとは、コレも古くからやっているプレイヤーにはお馴染みのデッキだと思います。
 昔だと、ゴブリングレネードを使ったデッキとかもありましたね。

 ゴブリンデッキは、実はレガシー環境の中で、古いカード(旧枠)が非常にたくさん使われているデッキです。
 現在、新枠ではないクリーチャーカードを使うデッキはほとんどないのですが、ゴブリンデッキには大量に使われています。
 
 逆に言うと、新しいカードの恩恵をそれほど受けていないデッキタイプでもあったりします。これは同じ部族でも、エルフやマーフォークとは違うところです。

 そのため、基本的な勝ちパターンは、昔からそれほど変わっていません。
 クリーチャーを並べて殴る。これが基本です。
 

 では、最近結果を出しているレシピの中で、もっともイメージしやすいゴブリンデッキのレシピです。


23 lands
5 《山/Mountain》
4 《不毛の大地/Wasteland》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
3 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》

33 creatures
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
4 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
4 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
4 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
2 《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
2 《棘鞭使い/Stingscourger》
2 《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
1 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
1 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
1 《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》

0 instants and sorceries

4 other spells
4 霊気の薬瓶l

sideboard
3 《虚空の杯/Chalice of the Void》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
2 《外科的摘出/Surgical Extraction》
4 《紅蓮破/Pyroblast》
4 《虚空の力線/Leyline of the Void》


 さて、このデッキの基本は殴るだけなのですが、多くのギミックがあります。

 対戦すると一番目立つのは、「ゴブリンの群衆追い」「ゴブリンの戦長」による爆発力は侮れないものがあります。
 ゴブリンの戦長でマナコストが減った上に速攻がつき、ゴブリンの群衆追いのパワーが爆発的に増加し、一気に殴り倒す、これがメジャーな勝ちパターンです。

 最近では、それに加えて、「群衆の親分、クレンコ」が採用され、ゴブリンの戦長による速攻を活かして、プレイ後即能力起動から、大量のトークンで圧殺する、というパターンが増えました。

 この動きをサポートするものとして、もっとも注意すべきクリーチャーは、「ゴブリンの首謀者」となります。このカードで大量のハンドアドバンテージを稼がれ、勝ちパターンに繋がっていくことが多いです。
 また、「ゴブリンの女看守」も非常に便利で、ゴブリンデッキでは、実質、好きなカードを手札に加えた上にクリーチャーを出せるというカードになります。
 特に、戦長でコストが減ると、デーモニックチューター+1/1ゴブリンというすごいカードになります。

 また、アドを失わない除去呪文として、宝石の手の焼却者によるサイクリング効果による除去、棘鞭使いによるバウンス、包囲攻撃の司令官による2点火力などもあります。


 では注意点です。


1 ゴブリンの従僕は通すな。

 ただの1/1ではありますが、能力によって何が出てくるのかわかりません。
 2ターン目に包囲攻撃の司令官が出されてしまったり、戦長や首謀者につながったり、おおむね大変なことになります。
 確実に除去するか、ブロッカーを出すようにしましょう。


2 相手は、生贄除去を持っている可能性がある。

 上のレシピでは入っていませんが、《巣穴の運命支配/Warren Weirding》が入っているレシピも多く、ゴブリンの首謀者で持ってこられたり、女看守でサーチされたりといった動きから打ってきます。
 そのため、例えばエムラクール単体を出したからといっても、安心ができなくなっています。


3 魂の洞窟によって、カウンターの効果が薄い
 
 どのレシピもメイン4積みとなっており、カウンター耐性が高いです。
 また、霊気の薬瓶もカウンターされずにクリーチャーを出せてしまうため、もしもカウンター出来るのならば、これを確実にカウンターしましょう。



4 ゴブリンの戦長は確実に除去しましょう

 これによる速攻付与と、マナコスト低下が非常に強いです。
 単体ではそれほど大したことのない「ゴブリンの名手」なども、速攻付与によって恐ろしい強さを発揮したりします。
 

5 突然死の可能性がありうる。

 例えば、戦長から群衆追いを出されて一気に殴り殺されたり、ゴブリンの王による山渡り兼強化で一気にライフを減らされたり、薬瓶からこちらのエンドに包囲攻撃の司令官を出されて大ダメージを受けたり、といったものです。
 ゴブリンは様々な種類が出ているため、多くの汎用性があります。
 女看守の存在で、1枚刺しでも簡単に持ってこれます。そのため、特殊なゴブリンを投入しやすいからです。
 危険がいっぱいです。備えよう。



 と、いくつか注意点を書きましたが、この辺りは知っている方も多いと思いますし、一般的なことばかりを書きました。
 要するに、それだけ有名なデッキだということですね。

 少し前のレシピと解説だと、公式でも書かれています。

 http://archive.mtg-jp.com/reading/decks/006669/

 これも実にわかりやすいです。


 さて、その長い歴史のなかで、いくつか特殊なタイプも編み出されてきました。
 
 例えば、「繁殖力」と「スカークの探鉱者」を使ってガンガンドローしていくデッキも過去にありました。繁殖力ゴブリンというやつですね。この2枚が揃っていると、「モグの戦争司令官」がマナ加速兼ドローソースになったりして、非常に強いです。
 といっても、コレも今はまず見ることはないでしょう。


 昔から存在するゴブリンデッキですが、最近は数を少し減らしていました。

 色々な理由はあるのですが、実はその理由の一つは、「死儀礼のシャーマン」だったりもします。コレについては後編で書きます。
 また、その影響もあり、現在結果を出しているレシピは上記のレシピとは少し違います。それについても後編で。

コメント

MID
2013年4月8日23:36

貴重なレガシー情報源として読ませて貰ってます。
リンクさせていただきました。

ジオン軍
2013年4月8日23:40

9行目が疲れきってますね

まあ実際群集追いとかはスタンやエクテンでも大人気だったからそろそろ過労死してもいいとは思いますが

ZENO(ゼノ@ 5色の人)
2013年4月9日0:23

>MIDさん
ありがとうございます。ホントにつたない意見で申し訳ないですが、少しでも参考になるところがあれば幸いです。

>ジオン軍さん
ほんとだ・・・どうやら私自身も疲れきっているようです。orz
ご指摘ありがとうございます。修正しておきました。

みの
2013年4月9日7:55

死儀礼よりもクリチャーの基本サイズが大きくなっていること、コンボへの体制が薄いことが衰退の原因となっているかと思います。
除去の質も良いですし。。。

ZENO(ゼノ@ 5色の人)
2013年4月9日22:11

>みのさん
その2点はホントゴブリンにとってつらいですよね。とっても同意です。
新しい、レガシー向きのゴブリンがなかなか追加されないんですよね。こまったものです。

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