さて、ということで、前回の続きです。
前回はコレですね。
http://pendrell.diarynote.jp/201303282332194336/
ちなみに、書いた後、友人からカナスレを組みたいというような話も聞きました。
実際、まさしくレガシーの代表的なデッキだと思いますし、環境を理解しきった素晴らしいデッキだと思います。
何も考えずに旧来のレガシーのデッキで戦うと、多くのデッキが手も足もでなくてやられてしまうという素晴らしい完成度。良いデッキです。
逆に、レガシーの環境に合わせたデッキのため、スタンダードのデッキと戦わせると、結構苦戦することもある、不思議なデッキでもあります。
さて、では対カナスレサイドボードについてです。
カナスレは、前回の書いたとおり、基本的にはエンチャントやアーティファクト対策は薄い傾向があります。
そのため、対策としてつまれる代表的なカードは、「花の絨毯」「窒息」「血染めの月」といったエンチャント系か、「悪魔の布告」のような生贄系除去や「非業の死」「至高の評決」のような全体除去なります。
ここでは、まず、いくつかの対策カードについて書きます。
まず、「花の絨毯」についてですが、コレは1マナで使えるため、設置しやすく、出すだけで相手の勝ちパターンである、マナを縛って動けなくさせるということを妨害出来ます。
マナクリと違って除去をされることがなく、マナを縛られるどころか、マナ加速にすらなります。
コレを貼るだけで、相手の不毛の大地ともみ消しの効果が半減すると言えるくらいで、もっともメジャーな対策カードだと言えます。
※ここで、「花の絨毯」の注意点。
「花の絨毯」のマナを生み出す能力は、各メイン・フェイズの開始時に誘発する能力です。
そのため、戦闘前の第一メインフェイズ時に設置し、戦闘後の第二メインフェイズの時にマナを発生させる、ということが出来ます。
(最初のメインフェイズでマナを発生させたときは、第二メインフェイズではマナを発生させられません。ターンに1回だけマナを出せます。)
これを覚えておけば、実質0マナカード。逆にマナを増やすことさえ出来ます。
「窒息」「血染めの月」これらがカナスレやチームアメリカといったデッキのサイドでよく議論されるのは、これらのデッキの土地構成にあります。
前回のデッキレシピを見てもらえばわかりやすいのですが、基本地形が1枚も入っていません。そのため、対特殊地形カードがおもいっきり刺さります。
とはいえ、多くの特殊地形対策カードはマナがかかるものが多く、呪文貫きなどのため、出にくくなっています。
この時もそうですが、花の絨毯などでマナを潤沢にしてさえいれば、根本的にマナを縛られなくなるため、呪文貫きや目くらましが怖くなくなります。
「悪魔の布告」自体は、ただの単体除去にすぎません。なぜコレが出てくるかというと、コレ自体はエムラクールや聖トラフト対策などで使われることも多いカードなのですが、「敏捷なマングース」を除去できるから、という1点に付きます。
カナスレの、デルバー、タルモゴイフをカウンターでバックアップする戦略は非常に強いです、ただ、突然の衰微などの除去が流行っている現状では、これだけで勝つのは結構大変です。
それに対し、敏捷なマングースは単体除去が効かず、相手にブロッカーさえいなければ、これだけで勝てます。
相手のマナを縛るのがカナスレの基本のため、マナ出せず、ブロッカーを用意できない相手を、これらのクリーチャーで殴り勝つという戦略にあっていると言えます。
その計算を打ち砕くカードとして、こういう生贄除去があるわけです。
悪魔の布告はおおむねサイドカードとなりますが、メインだと、「ヴェールのリリアナ」「死儀礼のシャーマン」もとても良い対策カードになります。
リリアナは生贄能力は当然有効ですし、ディスカードの能力も、アドを稼げないカナスレには結構有効です。
死儀礼のシャーマンは、マナ加速だけでなく、スレッショルド対策にもなり、非常に有効です。ただし、稲妻で除去されることが非常に多いです。
ちなみに、「仕組まれた爆薬」「破滅的な行為」でも除去出来ますが、こちらは「もみ消し」に注意しましょう。
逆に、サイド後のカナスレは、
対緑系のビートダウンに対しては、「水没」「精神支配」
青系には「赤霊破」
エンチャント・アーティファクト対策として、「クローサの掌握」「古の遺恨」
などを入れることが多いです。警戒しましょう。
また、最近良く使われる、《乱暴/Rough》 / 《転落/Tumble》ですが、地上に2点を与えつつ、カナスレ側のクリーチャーは誰も死なないという優秀なカードです。調子に乗って並べ過ぎないようにしましょう。
とにかく、カナスレを相手にするときは、きちんとマナを伸ばし、相手のクリーチャーを除去して、より大きなクリーチャーを出せれば勝てます。
アドを稼げないデッキのため、長期戦になれば有利です。テンポを取らせないようにしましょう。
あと、土地について「※後半で書きます」と書いてあった注釈です。
カナスレ相手には1、2ターン目に基本地形を置くのが基本と書きましたが、仮に1ターン目に基本地形をおけなかった場合、あとのセットランドはすべて特殊地形でもあまり変わりません。逆に無理に基本地形を持ってくるよりマナの安定が望めるかもしれません。
というのは、相手は不毛の大地を序盤で置ける場合は大体すぐ起動してきます。
そのため、すでに特殊地形を置いている場合は、その後に基本地形をおいて行ってもあまり変わりません。仮に基本地形だけを出していったとしても、最初に出した特殊地形が壊されるだけですしね。
また、今回の途中で書いたとおり、相手の土地は全て特殊地形です。
そのため、「血染めの月」や「基本に帰れ」、「発展の代価」といった全体への特殊地形対策が飛んでくることはありません。
そのため、無理に基本地形を出すより、特殊地形を出し続けた方が安定する事もあります。状況をよく見ましょう。
前回はコレですね。
http://pendrell.diarynote.jp/201303282332194336/
ちなみに、書いた後、友人からカナスレを組みたいというような話も聞きました。
実際、まさしくレガシーの代表的なデッキだと思いますし、環境を理解しきった素晴らしいデッキだと思います。
何も考えずに旧来のレガシーのデッキで戦うと、多くのデッキが手も足もでなくてやられてしまうという素晴らしい完成度。良いデッキです。
逆に、レガシーの環境に合わせたデッキのため、スタンダードのデッキと戦わせると、結構苦戦することもある、不思議なデッキでもあります。
さて、では対カナスレサイドボードについてです。
カナスレは、前回の書いたとおり、基本的にはエンチャントやアーティファクト対策は薄い傾向があります。
そのため、対策としてつまれる代表的なカードは、「花の絨毯」「窒息」「血染めの月」といったエンチャント系か、「悪魔の布告」のような生贄系除去や「非業の死」「至高の評決」のような全体除去なります。
ここでは、まず、いくつかの対策カードについて書きます。
まず、「花の絨毯」についてですが、コレは1マナで使えるため、設置しやすく、出すだけで相手の勝ちパターンである、マナを縛って動けなくさせるということを妨害出来ます。
マナクリと違って除去をされることがなく、マナを縛られるどころか、マナ加速にすらなります。
コレを貼るだけで、相手の不毛の大地ともみ消しの効果が半減すると言えるくらいで、もっともメジャーな対策カードだと言えます。
※ここで、「花の絨毯」の注意点。
「花の絨毯」のマナを生み出す能力は、各メイン・フェイズの開始時に誘発する能力です。
そのため、戦闘前の第一メインフェイズ時に設置し、戦闘後の第二メインフェイズの時にマナを発生させる、ということが出来ます。
(最初のメインフェイズでマナを発生させたときは、第二メインフェイズではマナを発生させられません。ターンに1回だけマナを出せます。)
これを覚えておけば、実質0マナカード。逆にマナを増やすことさえ出来ます。
「窒息」「血染めの月」これらがカナスレやチームアメリカといったデッキのサイドでよく議論されるのは、これらのデッキの土地構成にあります。
前回のデッキレシピを見てもらえばわかりやすいのですが、基本地形が1枚も入っていません。そのため、対特殊地形カードがおもいっきり刺さります。
とはいえ、多くの特殊地形対策カードはマナがかかるものが多く、呪文貫きなどのため、出にくくなっています。
この時もそうですが、花の絨毯などでマナを潤沢にしてさえいれば、根本的にマナを縛られなくなるため、呪文貫きや目くらましが怖くなくなります。
「悪魔の布告」自体は、ただの単体除去にすぎません。なぜコレが出てくるかというと、コレ自体はエムラクールや聖トラフト対策などで使われることも多いカードなのですが、「敏捷なマングース」を除去できるから、という1点に付きます。
カナスレの、デルバー、タルモゴイフをカウンターでバックアップする戦略は非常に強いです、ただ、突然の衰微などの除去が流行っている現状では、これだけで勝つのは結構大変です。
それに対し、敏捷なマングースは単体除去が効かず、相手にブロッカーさえいなければ、これだけで勝てます。
相手のマナを縛るのがカナスレの基本のため、マナ出せず、ブロッカーを用意できない相手を、これらのクリーチャーで殴り勝つという戦略にあっていると言えます。
その計算を打ち砕くカードとして、こういう生贄除去があるわけです。
悪魔の布告はおおむねサイドカードとなりますが、メインだと、「ヴェールのリリアナ」「死儀礼のシャーマン」もとても良い対策カードになります。
リリアナは生贄能力は当然有効ですし、ディスカードの能力も、アドを稼げないカナスレには結構有効です。
死儀礼のシャーマンは、マナ加速だけでなく、スレッショルド対策にもなり、非常に有効です。ただし、稲妻で除去されることが非常に多いです。
ちなみに、「仕組まれた爆薬」「破滅的な行為」でも除去出来ますが、こちらは「もみ消し」に注意しましょう。
逆に、サイド後のカナスレは、
対緑系のビートダウンに対しては、「水没」「精神支配」
青系には「赤霊破」
エンチャント・アーティファクト対策として、「クローサの掌握」「古の遺恨」
などを入れることが多いです。警戒しましょう。
また、最近良く使われる、《乱暴/Rough》 / 《転落/Tumble》ですが、地上に2点を与えつつ、カナスレ側のクリーチャーは誰も死なないという優秀なカードです。調子に乗って並べ過ぎないようにしましょう。
とにかく、カナスレを相手にするときは、きちんとマナを伸ばし、相手のクリーチャーを除去して、より大きなクリーチャーを出せれば勝てます。
アドを稼げないデッキのため、長期戦になれば有利です。テンポを取らせないようにしましょう。
あと、土地について「※後半で書きます」と書いてあった注釈です。
カナスレ相手には1、2ターン目に基本地形を置くのが基本と書きましたが、仮に1ターン目に基本地形をおけなかった場合、あとのセットランドはすべて特殊地形でもあまり変わりません。逆に無理に基本地形を持ってくるよりマナの安定が望めるかもしれません。
というのは、相手は不毛の大地を序盤で置ける場合は大体すぐ起動してきます。
そのため、すでに特殊地形を置いている場合は、その後に基本地形をおいて行ってもあまり変わりません。仮に基本地形だけを出していったとしても、最初に出した特殊地形が壊されるだけですしね。
また、今回の途中で書いたとおり、相手の土地は全て特殊地形です。
そのため、「血染めの月」や「基本に帰れ」、「発展の代価」といった全体への特殊地形対策が飛んでくることはありません。
そのため、無理に基本地形を出すより、特殊地形を出し続けた方が安定する事もあります。状況をよく見ましょう。
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